...実質的にはどうか...
青野季吉 「百万人のそして唯一人の文学」
...よし出来たとしても、多少宣伝的効果を収め得るのみで、実質的には、商店自らもまた顧客一般も、決して左程の利便、利益を受くるものではない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...これも実質的には全く同じものであるから...
寺田寅彦 「柿の種」
...併し学生であるが故に許されないものの方が実質的には比重が大きい...
戸坂潤 「学生の技能と勤労大衆」
...ブルジョアジーの知能という従前の目標が実質的には成立たなくなったことが意識されて来るから...
戸坂潤 「技術の哲学」
...却って実質的にはこれ等の科学の食客となることに終らねばならないわけである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...実質的にはおれの方が得をした...
豊島与志雄 「失われた半身」
...もちろん実質的には...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...実質的には、料理や、愚にもつかない女の子の流行歌以下に扱っておいて、こういう旗印だけ高々とかかげているのも、うそで固めた国の一つの現われであろう...
中谷宇吉郎 「テレビの科学番組」
...実質的にはちっとも健全と云えないのである...
宮本百合子 「“健全性”の難しさ」
...実質的にはくるいを来してしまいますね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それだけにまた、専門批評家が十だけの事を言っている時に、作家の批評が五か三だけしか言っていない場合でも、実質的には、作家の批評の方が二倍三倍も重い...
三好十郎 「恐怖の季節」
...実質的には没落と言ってよい程の紊乱状態にあった...
三好十郎 「俳優への手紙」
...値段は実質的にはかえって安いものとなるであろう...
柳宗悦 「樺細工の道」
...実質的には幕府に取って代ろうとする野望...
山本周五郎 「新潮記」
...これは実質的には五年前の女房奉書の効果などは認めないという態度の表明でもあったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...実質的には日本伝道史の上に巨大な仕事を残した琵琶法師のロレンソも...
和辻哲郎 「鎖国」
...しかし実質的にはセルケイラは...
和辻哲郎 「鎖国」
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