...年老いしこの商人(あきびと)も近つ代の栄の王者、幾人の小僧つかひて、人の見ぬ土蔵の中にきづきたり、宝の山を...
石川啄木 「詩」
...宝の山を掘りあてたという話も聞かなければ...
海野十三 「雷」
...思いがけない宝の山をほりあてたように思った...
海野十三 「火薬船」
...宝の山に入りながら...
海野十三 「共軛回転弾」
...いよいよ宝の山へやってきたぞ...
海野十三 「少年探偵長」
...みるみるうちに七色の宝の山がきずかれていったのである...
海野十三 「少年探偵長」
...諸君はきっとその一冊がスリルの宝の山であることを発見されるに違いない...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...たしか「少年文学」と称する叢書(そうしょ)があって「黄金丸(こがねまる)」「今弁慶(いまべんけい)」「宝の山」「宝の庫(くら)」などというのが魅惑的な装幀(そうてい)に飾られて続々出版された...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...こういう点では新聞の社会記事というものは言わば宝の山の地図...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...即ち尾崎紅葉は、「侠黒児」を書き、巌谷小波は、「黄金丸」を発表し、川上眉山は、「宝の山」を、土田翠山は、「小英雄」を、与謝野鉄幹は、「小刺客」を書き、黒岩涙香に依って、「巌窟王」「噫(ああ)無情」が翻訳されたのであった...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...東照権現(とうしょうごんげん)もそれを掘り出した」「なるほど」「宝の山に入(い)りながら手を空(むな)しゅうしているというのはこのことではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...宝の山へ入って馬の皮を持たせられるようなものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お君は夢に宝の山へ連れて行かれたように...
中里介山 「大菩薩峠」
...甲州の山が宝の山なのじゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...せっかく宝の山に入りながら...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...彼の宝の山をもっと大きくしてやろうという以外に...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...然れども読者の多くは宝の山に入れども手を空(むなし)うして還れり...
山路愛山 「明治文学史」
...いまいましいなア」宝の山に入(い)りながら...
吉川英治 「神州天馬侠」
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