...「何分宜しく願い申す」と頭をあげて主公の顔を見て予は驚きたり...
饗庭篁村 「良夜」
...宜しく能く實迹に就いて以て之を試(こゝろ)みて可なるべし...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...宜しく大劫(だいこふ)の銷除(せうぢよ)する有るべし...
芥川龍之介 「鴉片」
...何卒宜しく願ひます...
石川啄木 「足跡」
...何卒皆樣に宜しく!』『一寸...
石川啄木 「鳥影」
...皆さんが試みられてもし第一の方法で利目がなかつたときは宜しくこの第二の方法を試みられたが宜しからうと思ふ...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...近来の支那はあまり宜しくは無いが...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...心得が宜しくないからといって...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...自分は十九歳を一期(いちご)として父の許(もと)へ行く――父は前年郷里で死んだ――主人には申訳(もうしわけ)が無いから君から宜しく云うてくれ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...亦閣下の宜しく熟慮すべき場合に非ずや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...宜しく漫に此の大勢に逆抗して立憲政治の発達を阻碍す可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...○人猥※を好まば宜しく猥※の戒むべき事を論ずべし...
永井荷風 「猥褻独問答」
...それをあたかもこの開化が内発的ででもあるかのごとき顔をして得意でいる人のあるのは宜しくない...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...宜しく頼みますよ」「へエ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今は耳が少しく遠くなりました外、眼も頗る明らかで(アミ版の目が見えます)、歯も宜しく、そして決して手も顫えませんのは、何んという仕合せなんでしょう...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...あたかも仏の与楽の慈に宜しく...
三木清 「親鸞」
...二十余通の茶山の書に一としておさよどのに宜しくを忘れたのは無い...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...どうぞ宜しく御願いいたします...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
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