...山形まはりの青森線に當る弘前(ひろさき)停車場へ宛て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...芥川氏に宛てた例の「悪物喰」の手紙がもうちやんと裏打をせられて入つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...支那人に椅子でも宛てがつてみなさい...
薄田泣菫 「茶話」
...こんと云うのは或は「魂」と云う字を宛てはめたら近いのかとも思われる...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...手文庫の中の伜に宛てた遺言状らしい手紙に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕はもつと齋藤茂吉氏に宛てた芥川さんの書翰について書いて見たいのだが...
堀辰雄 「(芥川龍之介の書翰に就いて)」
...早速母親へ宛てて時候見舞の手紙を書かなければならない――とも考へた...
牧野信一 「変装綺譚」
...若年寄用番に宛てゝ出す積であつたのだらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これは東町奉行に宛てて...
森鴎外 「大塩平八郎」
...竹中采女正に宛てた訴状を二通書いて...
森鴎外 「栗山大膳」
...好事の輩が是にこの文字を宛てたのは...
柳田國男 「信濃桜の話」
...これに芝または原などの漢字を宛てている...
柳田國男 「地名の研究」
...ゆひに屋根葺(ふ)く村ぞ秋なる 曾良賤(しず)の女(め)が上総念仏(かずさねぶつ)に茶を汲(く)みて 芭蕉このユヒには「雇」という漢字が宛ててある...
柳田国男 「木綿以前の事」
...いと無造作に蛇穴の字をサラギに宛てたものと見られる...
柳田國男 「和州地名談」
...江戸の堀内惣左衛門に宛てた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...沢庵へ宛てた書簡と共に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...父宛ての手紙の内にも書いてはなかったが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...番人へ宛てての添手紙をも貰う事が出来た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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