...誰に宛てたか分るじゃないか」「ほう...
海野十三 「蠅男」
...ボノーなどという人達に宛てて「最も将来ある(モーストプロミッシング)」彫刻家だからなどという紹介状を書いてくれた...
高村光太郎 「回想録」
...本家へ宛てて送られないで幸子の方へ来たことは仕合せであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私宛てのものである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...八」「娘へ宛てた色文を温めて居るのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...然し此三千人の口には何様して手を宛てられるかと私は他人事ながら案じられて...
羽志主水 「監獄部屋」
...これらの音に宛てた万葉仮名の支那・朝鮮における字音からも...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...さっそく警察部長がノズドゥリョフに宛てて夜会の招待状を認ためると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...井伏へ宛てた続きエハガキもならんでゐた...
牧野信一 「エハガキの激賞文」
...父親が片手を上着の折返しに宛てたまま...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...彼の訳書の巻頭にかかげられている父に宛てた献呈文の内容と一致しているけれども...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さまざまの文字が宛てられ...
柳田國男 「水海道古称」
...同時に新聞社へ宛てて神経衰弱がヒドクなったようだから一箇月ばかり静養して来る……という意味の届けを出して...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...玄徳から曹操へ宛てた返書を...
吉川英治 「三国志」
...――では早速、袁術へ宛て、書簡をしたためるからそれを携えて、淮南へ急いでくれい」「御命、かしこまりました――しかし、この下(かひ)の城は、すでに敵の重囲にあり、また、淮南の通路は、劉玄徳(りゅうげんとく)が関をもうけて、往来を厳しく監視しておりますとか...
吉川英治 「三国志」
...そこを不時の宿所に宛てた...
吉川英治 「私本太平記」
...母に宛てた分はなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...フロイスはインド地方区長に宛てて惟政に関する愛情のこもった長い書簡を送っている...
和辻哲郎 「鎖国」
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