...時々国の僕へ宛てたあいつの手紙が...
芥川龍之介 「路上」
...大隈英麿へ宛てて一書を送った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...さうして御父祖に宛て...
太宰治 「右大臣実朝」
...原稿紙或る文学少女が或る文士に宛てた手紙の一節...
豊島与志雄 「条件反射」
...そして兵馬に宛てた手紙...
中里介山 「大菩薩峠」
...大抵松田へ宛てゝ來たのだが...
長塚節 「開業醫」
...養子の千吉(後の總七)に宛てたいろ/\の指圖で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...(万葉仮名として用いた漢字において、mで終る「南」「瞻」「覧」をナム(またはナミ)、セミ、ラムに宛て、kで終る「福」「莫」「作」「楽」を、フク、マク、サク、ラクに宛て、nで終る「散」「干」「郡」をサニ、カニ、クニに宛てたなどを見てもそう考えられる)...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...巴里の友人に宛てて...
久生十蘭 「だいこん」
...早速セメンドリアのベラ・キス宛てに返事を出したが...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...活動俳優老S氏からわたしの妻に宛ててあった...
松本泰 「謎の街」
...新聞社に宛て、樟喬太郎といふのは始めて知つた名前だが、今迄に何か著書でもあるなら知らせてくれといふ手紙を寄越した人も多かつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...少しも宛てにならぬ宛て字で...
柳田國男 「食料名彙」
...梠の字をコロに宛てたのである...
柳田國男 「地名の研究」
...多くの場合にはという字を宛ている...
柳田國男 「名字の話」
...それに基づいてこのような宛て字を発明したらしいが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...妻へ宛てた文の目を封じる手さえわなわなさせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...あるいは夫が若い妻に宛てたものと見られた...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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