...此處へ來て見ると宛然(まるで)田舍の樣だ...
石川啄木 「天鵞絨」
...對立して宛(あだか)も戰場の觀あり...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...それは中山に宛てたものであった...
梅崎春生 「黄色い日日」
...*堀保子宛・明治四十二年二月十六日かなりの恐怖をもって待ち構えていた冬も...
大杉栄 「獄中消息」
...*堀保子宛・明治四十二年十一月二十四日一昨々日大体の話はしたが...
大杉栄 「獄中消息」
...古い同窓であるヘンリー・ジーキルの手跡で宛名が書いてあった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...私宛の郵便物が留め置かれて...
太宰治 「富嶽百景」
...幸子に宛(あ)てて来た英文の手紙なのである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私はKと同じような返事を彼の義兄宛(あて)で出しました...
夏目漱石 「こころ」
...聞(き)く者(もの)なくて天上(てんじやう)のお月(つき)さま宛(さ)も皓々(こう/\)と照(てら)し給(たま)ふを寒(さぶ)いといふ事(こと)知(し)らぬ身(み)なれば唯(たゞ)こゝちよく爽(さはや)かにて...
樋口一葉 「わかれ道」
...十月一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(国枝金三筆「松林」の絵はがき)〕十月一日の夜...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...三月二十二日〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕三月二十二日 第二十二信ひどい風! 南の方の空は赤茶けた埃の色でよどんだようになって居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...三月二十四日〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕三月二十四日 第二十三信きょうは日曜日...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...でしょう?二月二十四日〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(代筆 封書)〕今日は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ソッと少し宛(ずつ)...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...毛利輝元へ宛てて...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここは宛子(えんし)城中の一閣...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それとも犬に宛てたのか...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索