...*堀保子宛・明治四十三年六月十六日不許とあきらめていた四月上旬出の手紙を五月の半ばに見せられた...
大杉栄 「獄中消息」
...僅宛を移して居りますけれども...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...クリストフへ宛(あ)てられた招待の相伴(しょうばん)を受けた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これは宛かも、某々の作品は事実かと作者に尋ねるが如きものである...
豊島与志雄 「小説の内容論」
...やがて名宛(なあて)を認(したた)め終ると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...手紙の方は平次へ宛てたのと同じ筆跡で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宛然(さながら)父母の再生を迎うるが如くに喜びくれぬ...
福田英子 「妾の半生涯」
...我は裾を(から)げあへず停車場まで駈けつけしは宛然として一幅の鳥羽絵...
正岡子規 「かけはしの記」
...敬神すべき宛所(あてどころ)が亡われおわりては...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...あなたからのお手紙(父宛に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...八月三十日午後 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕第九信...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...五月十四日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(はがき)〕梅雨のさきぶれのようなお天気です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...六月十二日〔巣鴨拘置所の顕治宛 山口県島田より(封書)〕六月十二日 島田第五信睡い夏の午後という文句がありますけれど...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一月三十一日〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕一月三十一日 第八信二十七日づけのお手紙...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...皆様によろしく十二月二十二日なるたき村へは手紙を出しません連中によろしく仰言って下さい(日本映画監督協会 宛)賀正小津安二郎南京で会ってお互いの無事を喜んでいます一月十二日悪運の強いのが生き残っとります山中 貞雄(井上金太郎 宛)徐州攻撃続いて追撃戦...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...そうして昨日(きのう)まで殆んど不眠不休で研究してやっと完成したバード・ストーン宛の暗号電報の日本訳を...
夢野久作 「暗黒公使」
...宛(えん)として...
吉川英治 「新書太閤記」
...畜生ッ……畜生ッ……あいつだ……あいつが盗んだんだ……手紙を盗んで逃出しやあがったんだ……太え女(あま)め……』『お前は手紙を見たか? 宛名は何と書いてあったか...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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