...宛然(さながら)大聖人の心の如く透徹な無邊際の碧穹窿(あをてんじやう)の直下...
石川啄木 「葬列」
...それはA市にある家庭に宛てたもので...
大庭武年 「旅客機事件」
...太陽の周囲で楕円形の弧を描きつつ有限の宇宙を進行している限りおれは日一日と希望を喰って失望を便器の中に投げ込んでいる(獄中から松田解子宛書簡一九三一年一月二十八日付 『戦旗』一九三一年九月号に発表 『陀田勘助詩集』を底本)...
陀田勘助 「二人の子持ちになった労働者のおッ母あに贈る」
...月に三日宛寄っちゃ念仏の稽古したもンだ」辰爺さん躍起(やっき)となった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...自分の室(へや)はもと特等として二間(ふたま)つゞきに作られたのを病院の都合で一つ宛(づゝ)に分けたものだから...
夏目漱石 「變な音」
...たしかな宛ができるまではと...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...サーンス伯爵夫人が宛てたものです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...兄夫婦へ宛てて書いた...
正宗白鳥 「新婚旅行」
...雪子宛の手紙を同じ封の中へ入れた...
正宗白鳥 「孫だち」
...七月三十一日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕午後の六時前...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...四月二十日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 豊島区目白三ノ三五七〇より(はがき)〕四月二十日夜...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...十一月二十五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(竹内栖凰筆「若き家鴨」の絵はがき)〕十一月二十五日...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...六月二十二日夜 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕六月二十一日 第五十四信この手紙は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...七月三日〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕七月三日 第三十二信三十日づけのお手紙...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...種子に宛てらるべきものは認められていない...
柳田国男 「海上の道」
...中央の欄外に一つ宛(ずつ)赤丸が付けてある...
夢野久作 「暗黒公使」
...信長へ宛てて遺書があった...
吉川英治 「新書太閤記」
...宛(えん)として...
吉川英治 「新・水滸伝」
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