...定見を共有することが大切だ...
...彼女は自分の定見に固執する人だ...
...社員の間で定見が一致したため、新しい方針が決定した...
...定見が異なるので、意見がまとまらない...
...ディスカッションを通じて定見を深め合おう...
...人一人隠れる様な場所は一ヶ所もないじゃないか」警察署長は彼自身定見はないのだけれど...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...いつもあれでは余り無定見ぢやないかといふと...
薄田泣菫 「茶話」
...無定見者に過ぎない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...一方に於てジャーナリズムはそれが本来持っていた無定見性の可能性を愈々促進され...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...閣下は唯だ内閣の存立を目的として往々定見なき行動に出づること斯くの如し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...根こぎにされた人々の無定見と...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...彼女はクリストフの中にあるあらゆる種類の既成定見を不条理で幼稚だと思われるあらゆる観念を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...定見とは伝習の道徳観と並に審美観とである...
永井荷風 「十日の菊」
...ただ無主義で無定見(むていけん)で無思想で...
新渡戸稲造 「自警録」
...定見のない日本人のみにくい情況が...
蜷川新 「天皇」
...無定見から由来して居ると云つてもいゝ...
平出修 「逆徒」
...紡織されねばならぬかに就て定見を有するに至るであらう...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「スワデシの誓」
...第二百二十 脂肪の欠乏攻撃の言葉は皮肉なれども中川には確乎(かっこ)たる定見あり「アハハ広海さん...
村井弦斎 「食道楽」
...何処までも定見のない自分に惘(あき)れていた...
室生犀星 「陶古の女人」
...「其時わたくしは別にどうしようと云ふ定見もなかつたので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...だが、話をもとに戻すと、我らは無定見、不決断、不確実、悲観、迷信、未来のことがら、特に死後のことに関する不安、野心、欲ばり、嫉妬、怨恨、無軌道で狂暴で抑え難いもろもろの欲望、戦争、虚偽、不信、中傷、好奇心などを、我々の分として頂いている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...定見を欠く今日の工藝界にとって美学界にとって...
柳宗悦 「民藝四十年」
...けれど、帝が下問すると、「そんなことは、深くお迷いになるまでもないことかと思います」と、その定見を、するすると糸を吐くように述べた...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索