...あなた方は定めし...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...定めし異様な感じを懐(いだ)くに違いない...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...定めし験(げん)があるであろうな...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...定めしその箪笥の中には...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「葬られたる秘密」
...定めし息苦しい思いをするに違いない...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...定めしユキ一人に看護られ...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...定めし幾度も傷を負われたでしょうな...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分の鉱山行などもその時そのままの心持を、日記にでも書いて置いたら、定めし乳臭い、気取った、偽りの多いものが出来上ったろう...
夏目漱石 「坑夫」
...自分の子や女房や夫をこんなものだと考えていたら定めし満足に違いない...
夏目漱石 「創作家の態度」
...漁師(りょうし)か船頭にしたら定めし国家のためになるだろうと思われるくらいである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...定めし彼等の騷いでゐるうちに這入つても...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...あの相手は定めし母様(ははさん)...
樋口一葉 「十三夜」
...死ぬ際(ぎは)には定めし父様(ととさん)とか何とか言ふたので御座りましよう...
樋口一葉 「十三夜」
...成るほど若いお方ではあり此淋しい處へおろされては定めしお困りなさりませう...
樋口一葉 「十三夜」
...「定めし御聞込(おんききこみ)の事とは存じ候(そうら)へども...
森鴎外 「渋江抽斎」
...きっとお待ちうけ申しまする」「神妙なご挨拶、定めし、御老中にも満足なさることでござろう」とは言ったが、使いの者は、案外腰の脆(もろ)い松平家の態度に呆れもし、またいささか疑念をも抱いて帰った...
吉川英治 「剣難女難」
...定めし何かとご不自由でございましたろう...
吉川英治 「三国志」
...定めし指弾されたことだろう...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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