...奥は小笠原少斎預りと定まり居り候...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...法王すでに定まりたるときは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...十二)これらの確信が余の心中(しんちゅう)に定まりたればこそ余は意を決して余の祖先伝来の習慣と宗教とを脱し新宗教に入(い)りしなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...汚れおる事を説きし後「その日既に定まり...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...『綾子さんもお身(からだ)がお定まりになってようございましたね』仕方なく...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...放恣(ほうし)な錯乱した定まりない同じ目つき...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これ正(まさ)しく仏国印象派の画論が物体は決して定まりたる色彩を有するものに非ず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...古(いにしえ)の天(てん)定まりて人に勝つとは是(こ)れなり」第九章 心の独立と体の独立友人を擲(なぐ)った少年時代の追懐この問題は永く僕の心に蟠(わだかま)っているもので...
新渡戸稲造 「自警録」
...量らぬ人に縁の定まり...
樋口一葉 「十三夜」
...こういう宿屋ではお定まりのいろんな料理...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...智愚はまずここに定まりたり...
福沢諭吉 「学者安心論」
...始めて用語も大体定まり...
穂積陳重 「法窓夜話」
...秋季には特に「秋涼」「初涼」「新涼」等の語を用うる事と定まりぬ...
正岡子規 「すゞし」
...宝暦五年は蕪村四十一の年なれば蕪村の書方(しょほう)もいまだ定まりをらざりしにや...
正岡子規 「墨汁一滴」
...そしてその人民に対してお定まりの布告をした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...材料はお定まりの湯婆(ゆば)と豆腐と生麩(なまぶ)...
山本笑月 「明治世相百話」
...つねに離合(りごう)の定まりもない...
吉川英治 「私本太平記」
...確(しか)と定まりませぬゆえ」「何であろうと...
吉川英治 「新書太閤記」
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