...たいていの伝説で御定まりのように...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その定まりたる形なきこと...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...そうして懐紙のページによって序破急の構成がおのずから定まり...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...よろよろと足が定まりませぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...都に近々放火砲発の手筈(てはず)に事定まり...
中里介山 「大菩薩峠」
...社會の秩序も定まり...
西周 「尚白箚記」
...一八六七年、すなわち慶応三年以来、天皇権力主義は持続されたけれども、一九四五年(昭和二十年)には、日本の主権は人民の手に移ることが、国際的に定まり、一九四七年には、憲法をもつて、「主権在民」は確立したのである...
蜷川新 「天皇」
...されば既に明に外形上によりして僞造と定まりたる史料は固より措て論ぜず...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...我身に定まりたる分際を知らば...
一葉 「暗夜」
...父は御定まりの桃太郎から始めて大江山鬼退治の話などをしてくれたものです...
穂積重遠 「法窓夜話」
...徳川の天下全く定まり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...宝暦五年は蕪村四十一の年なれば蕪村の書方(しょほう)もいまだ定まりをらざりしにや...
正岡子規 「墨汁一滴」
...この二事を混じて中古処女権てふ制法が定まりいたと信ずるに至ったのだとある...
南方熊楠 「十二支考」
...そしてその人民に対してお定まりの布告をした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鯛はお定まりのうしおとあら煮だよ」などと...
山本笑月 「明治世相百話」
...明滅定まりなく、天地は絶えず暗くなったり明るくなったりしていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...鳰(にお)の宿(やど)まだ五月雨(さみだれ)ぞらの定まりきれないせいか...
吉川英治 「新書太閤記」
...何となれば人寿は定まりなし...
吉田松陰 「留魂録」
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