...一八一三年九月に旅行の話が定まり...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...若し自殺と定まりし時は遺書(菊池宛)を菊池に与ふべし...
芥川龍之介 「遺書」
...盾銀(たてぎん)六百枚は定まりたる身のしろなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...自然に調子が定まり...
犬田卯 「橋の上」
...得意の範囲は自ずから定まり...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...鰯雲(いわしぐも)日和(ひより)いよ/\定まりぬ九月八日 笹鳴会...
高浜虚子 「六百句」
...しかしそれはたいていいつもお定まりの虫食い本を通して見た縁起沿革ばかりでどこまでがほんとうでどこからがうそかわからないもののような気がする...
寺田寅彦 「相撲」
...おそらく彼は誰の前にも繰返すお定まりの言詞を繰返したに過ぎないだろう...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...それが昔からのお定まりですよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...勝敗の數は定まりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女に定まりし芸すぐれて万(よろず)に賤(いや)しからず...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...又一方を顧みれば新条約実施の期限は本年七月と定まり...
福沢諭吉 「新女大学」
...始めて用語も大体定まり...
穂積陳重 「法窓夜話」
...吃驚(びっくり)して見上げると、腰を屈(かが)めた供の男の前に、立ちはだかった一人の浪人――月代(さかやき)が伸びて、青白い四角な、長い顔、羊羮色(ようかんいろ)になった、黒い着付けに、茶黒く汚れた、白博多(しろはかた)の帯、剥(は)げちょろの大小を、落し差しにした、この府内には、到るところにうようよしている、お定まりの、扶持(ふち)離れのならず士(ざむらい)だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ある年頃には誰もするというお定まりの一役を演ずるということは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...明滅定まりなく、天地は絶えず暗くなったり明るくなったりしていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...やがて清朝の世も定まり...
吉川英治 「折々の記」
...いよいよ柴田羽柴の衝突不可避と定まり...
吉川英治 「新書太閤記」
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