...奥は小笠原少斎預りと定まり居り候...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...御先途見とどけの役は霜とわたくしとに定まり居り候へば...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...たいていの伝説で御定まりのように...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...一人の人間の本質中に火熱性の元素、寒冷性、乾燥性、湿潤性等の元素がいかに混合されているか、その程度の差によってその人の情操、根性が定まり、また罹りやすい病もきまり、生死も定まるのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...お定まりの道連(みちづれ)が...
泉鏡花 「婦系図」
...十二)これらの確信が余の心中(しんちゅう)に定まりたればこそ余は意を決して余の祖先伝来の習慣と宗教とを脱し新宗教に入(い)りしなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...ふけ行く夜に奧も表も人定まりて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...そうして懐紙のページによって序破急の構成がおのずから定まり...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...昨日のポルチエーが側へ来て人の顔を見つめて顔をゆがめてそうして肩をすぼめて両手の掌(てのひら)をくるりと前に向けてお定まりの身振りをした...
寺田寅彦 「二つの正月」
...ようやく良縁定まりて父の安堵(あんど)われもうれしと思う間もなく...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...それが昔からのお定まりですよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...斉彬公の御世継の話の定まりそうな折柄...
直木三十五 「南国太平記」
...ふらふらとして足許(あしもと)が定まりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...お定まりの戀の病...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一件の刻限はお定まりだ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...自分の友達に否応なしに撮(つま)み出されるのがお定まりなのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...いよいよ柴田羽柴の衝突不可避と定まり...
吉川英治 「新書太閤記」
...これにはお定まりの賄賂(わいろ)が充分とどいていること...
吉川英治 「新・水滸伝」
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