...此廣き宇宙の間に離れ/″\に投げ込まれた二片の運命を考へて見る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...)以上述べたところから考えてみてもカントの宇宙開闢説の基礎には実際の関係とは一致しないような空想的な仮定がたくさんに入っていることが分るであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...生憎(あいにく)と宇宙艇はこれまでの難航によって...
海野十三 「火星探険」
...幾十幾百とも知れぬ火星の宇宙艇を...
海野十三 「火星兵団」
...どんどん宇宙飛行に出かけるであろう...
海野十三 「成層圏飛行と私のメモ」
...果して人間が宇宙に於てお職(しょく)を張(は)りとおすかどうかは疑問なのじゃ...
海野十三 「遊星植民説」
...空には、宇宙怪人が、大きなはねをひろげて、飛びあがっていました...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...ツーッと宙に浮いたかと見ると...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...男は宙を飛びました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...それとは性質を異にした別の宇宙が存すると考えねば...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...今もしここに宇宙のエントロピーの量を指示する時計があると想像する...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...例えば今一本のペンを床上に落とせば地球の運動ひいては全太陽系全宇宙に影響するはずである...
寺田寅彦 「方則について」
...宇宙のどこかで生存するかといふ疑問は...
萩原朔太郎 「宿命」
...拇指ひとつ鼻にふれずに宙で吸ひこんでしまつた――が依然として口をきかない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...宙に浮いて割れ鐘に似た胴震ひの悲鳴を放ちながら...
牧野信一 「鬼の門」
...宙に迷っていなければならないのよ」「そいつあひでえ仕掛だ...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...宙天(ちゅうてん)へくわえあげたことなどがあったので...
吉川英治 「神州天馬侠」
...咽喉(のど)に、拳(こぶし)を置かれて、武蔵は、二つ三つ撲(なぐ)られていた、頭蓋骨が砕けたかと思うほどこたえる、しかし、じっと蓄(たくわ)えていた息を、満身から放つと、辻風典馬の巨(おお)きな体は、宙へ足を巻いて、家鳴(やな)りと共に壁へぶつかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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