...えた村の空も一つぞ凧(いかのぼり)去来葛飾や江戸を離れぬ凧 其角美しき凧あがりけり乞食小屋 一茶物の名の鮹や古郷のいかのぼり 宗因糸つける人と遊ぶや凧 嵐雪今の列子糸わく重し人形凧 尺草(大正七年一月『趣味之友』第二十五号)...
淡島寒月 「凧の話」
...西山宗因(にしやまそういん)とかいう名前が見えます...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...やがてまた暗黒のうちに明るい一つの名を見出すものは西山宗因という名前であります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...(35)宗因は守武...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...蚊柱やけづらるゝなら一かんな 宗因宗因の発句にはこの他にもいろいろの種類のがありまして貞徳時代のようなものもあり...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...私はここでもまた宗因の名前だけを白く残しておいてそのほか一切のことはすっかり黒暗々のうちに葬っておきましょう...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...しかしこれをかの宗因あたりの俳諧にくらべてみると...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...しかたばかりおし肌ぬいで十文字 宗因かしかうやつてさます借銭 同これを読んでみると「ははは」と笑いたくなります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...それでいても右の宗因の句などとくらべてみると大分真面目な点があります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...芭蕉はもと宗因の談林調を学んだので...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
... 里人の渡り候(そうろう)か橋の霜宗因(そういん)句意は橋上(きょうじょう)の霜に足跡あるを見て...
正岡子規 「俳諧大要」
...されどこの句は檀林(だんりん)の開祖宗因の作にして...
正岡子規 「俳諧大要」
...俳人で大阪者といへば宗因(そういん)...
正岡子規 「病牀六尺」
...たまたま葉茶壺やありとも知らで行く嵐 宗因天も酔りげにや伊丹(いたみ)の大灯籠 同白露や無分別なる置き処 同蛇柳や心のみだれ飛鳥(あすか)風 露草の如きありといへども...
正岡子規 「古池の句の弁」
...譬喩の句は松に藤蛸木(たこき)にのぼるけしきあり 宗因もちに消ゆる氷砂糖か不尽(ふじ)の雪 同錦手や伊万里(いまり)の山の薄紅葉 同鴨の足は流れもあへぬ紅葉かな 同蓬莱(ほうらい)や麓(ふもと)の新田干鰯(ほしいわし)栄政(えいせい)呉竹(くれたけ)や大根おろし軒の雪 心色是は又水の月とる麩(ふ)売なり 未計の如き...
正岡子規 「古池の句の弁」
...ところが嗣(つ)いで起こった宗因(そういん)の一派に至っては...
柳田国男 「木綿以前の事」
...宗因饅頭の前を通ると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...二宗因饅頭(まんじゆう)の店からそう遠くもない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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