...精進を宗とするお山行の門出にこんな生臭を食はせたことを考へると...
安倍能成 「初旅の残像」
...今日の言文一致の宗とするは美妙よりはむしろ二葉亭である...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...云わば日本精神は審美的な表現を宗とするから...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...其角抱一万太郎龍雨を宗とする江戸座俳諧を以てするよりも...
正岡容 「東京万花鏡」
...前代の円遊を宗とする大正の東京風俗を描写しながら...
正岡容 「寄席風流」
...(詩學上卷九九面)是れ逍遙子が所謂自然を宗とする世相派と理想を宗とする叙情派とに通へり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...實際主義の個想を宗とする利...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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