...彼女はおそらくかつて地上をあゆんだ唯一の完全に健康で健全で強壮な若い女であった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その存在を完全に黙殺さえすれば...
太宰治 「人間失格」
...完全に発育している腰から下に裾(すそ)の広がった袴(はかま)を着けて...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...意識はほとんど完全に恢復されていた...
徳田秋声 「挿話」
...その代りに比率軍縮の打倒による現軍縮条約一般の打倒には完全に成功した...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...機は完全に霧の下に降りた...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...もう完全に老人になってしまうそうである...
中谷宇吉郎 「老齢学」
...そのような種類のものを完全に脱脂する化学作用を持つものは...
久生十蘭 「魔都」
...完全に不可分で更に小さい単位に帰することができないものでなければならないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...全ての物質において「根源的」質料が完全に同質であると断言し...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...完全に耐へ忍ばなくてはならぬと悟つた私は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...完全に信じたんだ」「彼の労力の及ぶところまではだって?」と私は言った...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...ロンドンのスミスだ」第四章 下手人は見知らぬ男は完全にその場の支配者も同然だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...この論文は疑いもなくもっと遥かに完全になったことであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そう完全に押し伏せるわけにいかない」こんなたよりない答えがあるだけだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その白々とさめた後の生活に久保田君の詩は完全に育(はぐ)くまれる...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...やす子が全然弱いから完全に一人の手をとります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...植民地の保証が完全に確実であると仮定して...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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