...鉄の如き意志に依り完全にしかも深き感激の下に統一せられ...
石原莞爾 「戦争史大観」
...彼はインチキ医師であり完全にうぬぼれ屋であった...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...ちょっとはげしく動揺して完全にかたむき...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...朝鮮の版もシナの版も日本の版もみな完全に残っているのであります...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...チャップリンに完全にのみ込めようとは思われないのであるが...
寺田寅彦 「生ける人形」
...その金庫室と金庫の配置を完全に把握するに至った...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...私達の愛はそれだけ不完全になるわけだった...
豊島与志雄 「理想の女」
...この時は霧粒が完全に空気の流れに乗っているので...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...誰も完全にまっすぐ立ち上がる者はなく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ここに完全に不可分な部分すなわち下位観念から構成された延長観念がある...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...俺はこの男に今夜は完全にやられた...
北條民雄 「道化芝居」
...先頃の一時的不和からは既に完全に和解してゐたロダンにさへその間はあまり會ひに行かずにゐたらしく...
堀辰雄 「一插話」
...それを完全に果たす――一つのものを完成するか...
松濤明 「ピークハンティングに帰れ」
...そして完全に自分を出しきってしまわぬうちに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...われわれは完全に動テンしながら...
三好十郎 「恐怖の季節」
...私は完全に落ち付きを恢復(かいふく)した...
夢野久作 「冗談に殺す」
...夢の中で完全に出来たものが...
横光利一 「旅愁」
...敵の退路はかくして完全にたたれた訳だ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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