...電波で完全に操縦が出来るようになろう...
海野十三 「人造物語」
...殺せば完全に僕から離れる...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...あなたは、完全に、悪徳漢のように言われていました...
太宰治 「風の便り」
...自分の正体を完全に隠蔽(いんぺい)し得たのではあるまいか...
太宰治 「人間失格」
...完全に水に没し去って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...純な子供の心はこの時に完全に大自然の懐に抱かれてその乳房をしゃぶるのである...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...まず第一に操作から完全に独立な客観界に就いての物理学的実験は...
戸坂潤 「科学論」
...勿論昔のやうに完全に復古は出來ないけれども...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...ほとんど完全にもとの硝子板の形になるまで根気よく続けられたそうである...
中谷宇吉郎 「「光線の圧力」の話」
...それが私の孤独を完全に守っていてくれたからだった...
堀辰雄 「楡の家」
...今の感じを完全に拭(ぬぐ)い去ることはできなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...物理法則や重力を完全に無視している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...何かのイデオロギイから完全に逃げ出すわけには行かないからである...
三好十郎 「恐怖の季節」
...無政府主義者は一般に人間の本性が、完全に平和で、善いもので、美しいものだと前提しているが、人間の自然の本性をそのように美化することは正しいとはいえない...
矢部貞治 「政治学入門」
...病院へ運びこんだときはすでに完全に死亡していた...
山川方夫 「その一年」
...完全に勝ったと思う...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もし貴金属の取引が完全に自由であり...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...敵の退路はかくして完全にたたれた訳だ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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