...次に穀物を冷水で洗い、水を完全に切ったら窯の床の上に薄く広げ、この過程のあいだにしばしば掻き混ぜ上下を替えて、完全に乾かす...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...自分は敷島を一本完全に吸つてしまつて...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...いつか完全に妹の意志の凱歌(がいか)を挙げていたことを発見した...
芥川龍之介 「春」
...私はここで午前中を完全に費した...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...自分は『完全になる』とは...
石川啄木 「葬列」
...しかし日本は既に戰爭準備の必要から完全に解放された...
石原莞爾 「新日本の進路」
...司法権を行政権から完全に独立させることによって...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...一体知識が完全に常識的水準(常識水準のことではない)に止まっている限り...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...完全に忘れた訳ではありませんでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...独逸の支持する政府は完全に潰(つい)えた...
中島敦 「光と風と夢」
...ポリネシア人の仮面――全く之は白人には竟(つい)に解けない太平洋の謎だが――が斯くも完全に脱棄てられたのを...
中島敦 「光と風と夢」
...馬鹿馬鹿しい」しかしこの勝負は完全に八五郎の負けでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...任務を完全に承認した笑いであった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...この困難が完全に排除されるほど私にとって愉快のことはないということを...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その事を僕はほとんど完全に忘れてしまつていたのです...
三好十郎 「肌の匂い」
...じつはまだ完全には立証せられたわけでもないようでありますが...
柳田国男 「山の人生」
...龍太郎も完全に棟木(むなぎ)へ片手をかけてしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...完全に利用しきろうとする底意には...
吉川英治 「新書太閤記」
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