...君の言大いに好し、われ過てり、われは情もろく、氣弱く、人を見れば、たゞ氣の毒が先に立ち、よろづ己れに克つ能はず、宋襄の仁、尾生の信、竟に大仁大信なる能はずといへば、道別傍らより、然し來城君、その短所は、一方に於て、大町君の美を爲すなりといふ...
大町桂月 「獨笑記」
...物の哀れというのも安直な感傷や宋襄(そうじょう)の仁(じん)を意味するものでは決してない...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...がらにもない宋襄の仁は私の身體を綿のやうに疲らせ...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
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