...彼一人安閑として世を渡り綺羅を被(かぶ)り美味に飽(あか)んためには数千の貧人は汗滴(かんてき)労働しつつあるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...とても安閑としてはおられません...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...人民に取締らせて安閑としている」「さしずめ先生など警視総監というところですね」左部が口を挟むと...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ロリー氏は永い間安閑としていたが...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...安閑として成るがままに任せ...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつまでも安閑としているわけにも行かないだろう...
中谷宇吉郎 「雪協議会の報告」
...猫ながら安閑として椽側(えんがわ)に寝転んでいられなくなった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...安閑として居られるのは...
火野葦平 「花と龍」
...人は老しても無病なる限りは唯(ただ)安閑としては居られず...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...そう安閑としてはいられなかっただろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...こうまでされて安閑としてはいられない...
山本周五郎 「季節のない街」
...「こうして湖畔に安閑としているときではなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...しかしわれわれ六人も安閑としていたわけではない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...今までみたいに安閑としていられないに定(きま)っていますが...
横光利一 「上海」
...安閑としてはゐられない...
吉川英治 「折々の記」
...日々安閑としているのは...
吉川英治 「三国志」
...阜兄(ふけい)はこの姜叙(きょうじょ)が安閑としているのを...
吉川英治 「三国志」
...われわれはまだ安閑としていすぎるかも知れぬ」「榾(ほた)に暖(ぬく)まっているのも何か勿体(もったい)ない気がするのう」「励もう」「ム...
吉川英治 「親鸞」
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