...それとも安藤氏が語学の教師を思ひ止(とゞ)まつて...
薄田泣菫 「茶話」
...安藤氏夫妻はこの頃になつて素晴しい発明をした...
薄田泣菫 「茶話」
...かくて妾は爆発物の原料たる薬品悉皆(しっかい)を磯山の手より受け取り、支那鞄(しなかばん)に入れて普通の手荷物の如くに装い、始終傍(かたわ)らに置きて、ある時はこれを枕に、仮寝(うたたね)の夢を貪(むさぼ)りたりしが、やがて大阪に着しければ、安藤久次郎(あんどうきゅうじろう)氏の宅にて同志の人を呼び窃(ひそ)かに包み替えんとするほどに、金硫黄(きんいおう)という薬の少し湿(しめ)りたるを発見せしかば、鑵(かん)より取り出して、暫(しば)し乾(ほ)さんとせしに、空気に触(ふ)るるや否や、一面に青き火となり、今や大事に至らんとせしを、安藤氏来りて、直ちに消し止めたり、遉(さす)がは多年薬剤を研究し薬剤師の免状を得て、その当時薬舗(やくほ)を営み居たる甲斐(かい)ありと人々皆氏を称讃したりき...
福田英子 「妾の半生涯」
...安藤氏は代々(よよ)薬屋にて...
福田英子 「妾の半生涯」
...三 八軒屋大阪なる安藤氏の宅に寓居(ぐうきょ)すること数日(すじつ)にして...
福田英子 「妾の半生涯」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう?畠