...鍛冶屋の細い働きは到底此の二人の子供と女房を安穏に養つて行く様にはゆかないのでした...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...さう云ふ風に語つたり毎日々々が安穏に暮せると...
武田麟太郎 「反逆の呂律」
...安穏に百姓をしておられるのも...
中里介山 「大菩薩峠」
...このまま安穏に暮せるものを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...安穏に助けちゃおけない」「そいつは誰でしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一日も安穏には暮せません」「――」「斑組六人男の首領...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...安穏に送らせて進ぜよう...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...天下人心安穏に相成り候ところ...
服部之総 「新撰組」
...もとよりかく安穏に渡世するは政府の法あるがためなれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...まだ当然安穏に、神とも世とも和らぎながら暮すべきはずの時代からです...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...一族のものも安穏には差しおかれまい...
森鴎外 「阿部一族」
...しごく安穏に送ったのであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――わたくしは貴方のお情けでこのとしつき安穏にくらして来ました...
山本周五郎 「新潮記」
...無事安穏におすごしあそばすことができましょう...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...彼は安穏に暮している家族や...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ことに御領主様のお扶持をいただき平常(ふだん)安穏に暮しております玄堂...
吉川英治 「江戸三国志」
...安穏に暮してゆけるのも...
吉川英治 「新書太閤記」
...日頃は何不自由なく安穏に暮させて戴いている私たち女どもでありますが...
吉川英治 「新書太閤記」
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