...さう云ふ風に語つたり毎日々々が安穏に暮せると...
武田麟太郎 「反逆の呂律」
...人を殺して逃亡したとてもどうせ旨々とその筋の眼を晦(くら)まして一生を安穏に送ることのできないのはわかり切っていることであったから...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...その後で駅逓馬車の客は無事安穏に掠奪された...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...扶持せられて安穏に送るほか...
直木三十五 「南国太平記」
...安穏に暮して行く程度が一番仕合わせなことなのであろう...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...このまま安穏に暮せるものを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...素知らぬ顔で居られようか」「…………」「安穏に生き永らえるより...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺は死んだってお前達を安穏にはおかないぞ」紋付姿の錦太郎が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...安穏に助けちゃおけない」「そいつは誰でしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...安穏に送らせて進ぜよう...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...安穏になる...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...ただ現在を安穏に眠り暮して...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...――わたくしは貴方のお情けでこのとしつき安穏にくらして来ました...
山本周五郎 「新潮記」
...「正直に云うが、私は貴女を愛している」と彼は続けた、「――まだ貴女が肩揚げのある着物を着ているころから、……ずっと貴女を愛していたし、今でも愛している、そして、いつもこう思っていた、貴女がいつまでも仕合せであるように、悲しんだり苦しんだり、辛いおもいをしないように、一生、安穏に、幸福にくらすことができるように……」杉乃の唇が動いた...
山本周五郎 「竹柏記」
...松之助とふたり安穏にくらしてゆけるし...
山本周五郎 「日本婦道記」
...代々安穏にすごして来たという事実は動かせません...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そうして生涯安穏に世を送った弘法は...
横光利一 「比叡」
...どれもこれも一身一家の安穏にのみとらわれていて...
吉川英治 「三国志」
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