...鍛冶屋の細い働きは到底此の二人の子供と女房を安穏に養つて行く様にはゆかないのでした...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...その後で駅逓馬車の客は無事安穏に掠奪された...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...あたくしたちは平和に安穏に暮すためにイギリスへ行くのです...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...俺は死んだってお前達を安穏にはおかないぞ」紋付姿の錦太郎が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...安穏に助けちゃおけない」「そいつは誰でしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...安穏に送らせて進ぜよう...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...天下人心安穏に相成り候ところ...
服部之総 「新撰組」
...……江戸のうちでお上の袖がこいの中につつまれて安穏に世を忍べるところといえば...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...国内安穏に治まることあるべけれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ただ現在を安穏に眠り暮して...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...自分が安穏にはした金で飼われるのが目的ではなく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しごく安穏に送ったのであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あたりまえなら老後を安穏に送れるくらいの金はできた筈である...
山本周五郎 「新潮記」
...松之助とふたり安穏にくらしてゆけるし...
山本周五郎 「日本婦道記」
...彼は安穏に暮している家族や...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そうして生涯安穏に世を送った弘法は...
横光利一 「比叡」
...玄徳が答えるには――あなたのおかげで無事安穏に日々送っていられる御恩は...
吉川英治 「新書太閤記」
...庶民は長く安穏に暮らせましょうか」「そう暮らせるはずです...
吉川英治 「新書太閤記」
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