...午後十一時漸(やうや)く当市に無事安着仕候...
石川啄木 「葉書」
...「無事安着」の通知が來た...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...わが隊は只今火星の中部地方に安着せり...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...遠くに行つた父の許から安着の報知の來たことだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...まづまづ安着いたしましたこと...
辻村もと子 「早春箋」
...日本の将来はただ上帝これを知るのみと安着するにしかざるべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...初航海を無事にここまで安着せしめた成功の大半は...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここに安着していたのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人ともに無事このところへ安着を賀する心持に優り劣りはなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日に至ってこの島へ安着したその予感も...
中里介山 「大菩薩峠」
...安着の端書(はがき)...
夏目漱石 「それから」
...安着の端書、向うで世帯(しょたい)を持った報知、それが済むと、支店勤務の模様、自己将来の希望、色々あった...
夏目漱石 「それから」
...雇三一(やといさんぴん)の気楽な境界に安着しているようだったが...
久生十蘭 「奥の海」
...手をあげて――そのなかにはシャツ一枚の阿賀妻もいた――材料の安着を祝うのである...
本庄陸男 「石狩川」
...「ご安着のほど、まことによろこばしく存じあげます」「おお」邦夷は目を見はった...
本庄陸男 「石狩川」
...人民をして土地に安着せしめんとならば...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...安着の電報に添えてチチウエ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...三時すぎやっとうちへ安着...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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