...彼女は驚いたかのような顔をして、不安気味に話し始めた...
...なかなか安気なものだ...
林芙美子 「愛する人達」
...一家七人安気(あんき)に喰えるようなところへ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……いよいよ以て穏かならん事で」一座は不安気に面を見合っていたが...
久生十蘭 「魔都」
...女子が生涯娘なれば身は却て安気なる可きに...
福沢諭吉 「新女大学」
...唯(ただ)屋敷の長屋を借りて安気に住居するばかり...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...勉(つと)めながらも誠に安気です...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...常日頃(つねひごろ)危険に立ち向かう心得のある勇敢な男たちがお互い不安気に目くばせした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...ふっと不安気な沈黙に落ちた...
牧逸馬 「双面獣」
...道子は不安気に黙つてゐるけれど...
牧野信一 「爪」
...ハアこんな安気なじゃが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...安気に理想たる芝生のある家を建て終せて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...子供だと気をゆるして安気に構えていた自分へ肚が立つ...
矢田津世子 「女心拾遺」
...会社の人でどなたかいないかしら? 横尾にも話して心がけさせておきますわ」「そうして頂けばわたしも安気ですよ...
矢田津世子 「女心拾遺」
...良人や息子を女中にまかせて安気に外出の出来る主婦は世に何人いるだろうか...
矢田津世子 「女心拾遺」
...それに良人は良人で庭の手入れの方でも手伝って貰うから安気に住みこんで貰いたいとのお言葉...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...出来なければ九円でも八円でもよろしく、これはひと興行終りますれば良人の手にも幾ばくかの金が入ります故、是非にでもおかえし申しますれば、御安気下され度...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...その背後から久美子もソッと不安気な顔をさし出して...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...山で日を送ってりゃ安気(あんき)なもんだ...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
便利!手書き漢字入力検索