...彼女は驚いたかのような顔をして、不安気味に話し始めた...
...安気な心持で彼と向い合うようにさせる術(すべ)をまったく知らなかったから...
有島武郎 「星座」
...道路は不安気(げ)な顔付をした人で一杯である...
中谷宇吉郎 「流言蜚語」
...こんな安気(あんき)なところはない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...どうしょう/\」と不安気に呟く...
久生十蘭 「魔都」
...安気に今日まで消光(くら)して来ました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...心を打たれたのでしょう」イズミが不安気に笑顔で言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...常日頃(つねひごろ)危険に立ち向かう心得のある勇敢な男たちがお互い不安気に目くばせした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...ふっと不安気な沈黙に落ちた...
牧逸馬 「双面獣」
...彼女は不安気に眼をしばたゝきながら彼の言葉で思ひ当る事を探してゐるやうだつた...
牧野信一 「爪」
...道子は不安気に黙つてゐるけれど...
牧野信一 「爪」
...ハアこんな安気なじゃが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...子供だと気をゆるして安気に構えていた自分へ肚が立つ...
矢田津世子 「女心拾遺」
...会社の人でどなたかいないかしら? 横尾にも話して心がけさせておきますわ」「そうして頂けばわたしも安気ですよ...
矢田津世子 「女心拾遺」
...良人や息子を女中にまかせて安気に外出の出来る主婦は世に何人いるだろうか...
矢田津世子 「女心拾遺」
...ひとつ人を使う身分になって安気に暮してみたい...
矢田津世子 「神楽坂」
...「先きへ行けませうか」と、不安気に訊く...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...これから先はきっと安気に送らせるからな」「そして...
吉川英治 「野槌の百」
...盲人(めくら)は不安気(ふあんげ)である...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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