...彼女は驚いたかのような顔をして、不安気味に話し始めた...
...安気な心持で彼と向い合うようにさせる術(すべ)をまったく知らなかったから...
有島武郎 「星座」
...不安気な様子で頭痛あたまを抱えていた...
大阪圭吉 「坑鬼」
...昨晩何時頃にお出掛けになりましたか?」「さあ……」と夫人は蒼褪(あおざ)めて小首を傾(かし)げながら不安気な様子で...
大阪圭吉 「死の快走船」
...先程から何故か妙に落着のない不安気な様子を見せていた深谷夫人は...
大阪圭吉 「死の快走船」
...一家七人安気(あんき)に喰えるようなところへ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...安気(あんき)に部屋で寝転がっているがよかろうというようなことをいい...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...どうしょう/\」と不安気に呟く...
久生十蘭 「魔都」
...女子が生涯娘なれば身は却て安気なる可きに...
福沢諭吉 「新女大学」
...心を打たれたのでしょう」イズミが不安気に笑顔で言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...彼女は不安気に眼をしばたゝきながら彼の言葉で思ひ当る事を探してゐるやうだつた...
牧野信一 「爪」
...道子は不安気に黙つてゐるけれど...
牧野信一 「爪」
...坐り直つて不安気に耳を傾けた...
牧野信一 「村のストア派」
...不安気に囁(ささや)く...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...これ程安気なことはなかったという現状でいらっしゃるのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...会社の人でどなたかいないかしら? 横尾にも話して心がけさせておきますわ」「そうして頂けばわたしも安気ですよ...
矢田津世子 「女心拾遺」
...それに良人は良人で庭の手入れの方でも手伝って貰うから安気に住みこんで貰いたいとのお言葉...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...出来なければ九円でも八円でもよろしく、これはひと興行終りますれば良人の手にも幾ばくかの金が入ります故、是非にでもおかえし申しますれば、御安気下され度...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...その背後から久美子もソッと不安気な顔をさし出して...
夢野久作 「キチガイ地獄」
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