...しかし新教国たるオランダ及びスウェーデンに安全な逃げ場所を見出した...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...或はクツクの旅行案内を打眺めて旅行の安全ならんことのみを欲してゐる...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...絶対に生命のところは安全なんだってさ...
海野十三 「諜報中継局」
...最も安全な脳髄の使ひ方かと推察するが此の方面から見ると...
丘浅次郎 「固形の論理」
...またもっと安全な場所として煉瓦建ての銀行に...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...絶えまなく対数表の誤謬を訂正しなければならぬ――計算者の誤謬からして安全な波止場に到着するはずだった船が岩のうえにのりあげてこわれることがしばしばある――ラ・ペルーズ〔フランスの有名な探険家で一七八八年に出航したまま行方不明となる〕の悲運の例は無数にある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...まだ安全なときにね...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...いまに、ごらんなさい、世界中がみな海賊の争いになりますよ、鉄と石炭を多量に持っている国家が、海賊の親方になります、そうすると、それを羨(うらや)む他の国家が、割前を欲しがって、その海賊の大将を亡ぼそうとします、そこで、海賊の大将へ総がかりという大戦争が起りますから、見ていてごらんなさい、鉄と石炭が欧羅巴を進歩せしめたというのは、近眼の見ている虹です、やがて、これがために亡びますよ、いったい、土地に埋蔵してある天与の物質を掘り出して、それを人間同士殺戮(さつりく)の道具に造るなんていうことが、罰が当らないで済むものですか、やがて、欧羅巴がいい見せしめです、東洋の方々よ、東洋は欧羅巴に比べると、遥かに偉大なる宗教、深遠なる哲学を持っています、この産物は、鉄と石炭の産物とは比較にならない、東洋人はその偉大なる宗教と哲学に従って行けば、安全なのです、決して、鉄と石炭の文明に眩惑されてはなりませんよ」こう言われて、駒井甚三郎は、何か自分の弱味に籠手(こて)を当てられたように感じました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一度(ひとた)び木に上するときは保存の道これより安全なるなし...
福澤諭吉 「蘭学事始再版之序」
...まずやるべきことはオブレディを安全な所へ運び...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...書類は安全な場所に隠そう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...しかし、幾日も幾日も機をうかがい、最も安全な、最も抵抗力の少い時に敵を襲い、深夜に敵に接近してその小屋に火を放ち、敵が裸で無防禦で焔から逃げるところを虐殺するのは3)、名誉な行為なのであり、これは感謝する仲間の胸に永久に記憶されるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...出生のみによる推算よりも遥かに安全な原理に基づいているのであるから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それらをもっていない私が安全な道に由って完全に至ろうということほど考え難いことがまたとあるであろうか...
三木清 「語られざる哲学」
...もつと安全なものにかへたいと思ふのです...
宮原晃一郎 「風変りな決闘」
...それならどうしたら模様を安全なものにすることが出来るか...
柳宗悦 「樺細工の道」
...どんなに安全な地、安全な食物にも、刃(やいば)があり毒があるものと、一応は疑ってみらるるのが、ご側近のお努めかと存じます」「……ではもう昨夜のことまでも」「もとよりご城内の、かれらの一組には知れています...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...それは唯一の安全なかつ有効な害悪除去の方法である...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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