...不正なパン屋により彼らの利益を増やすだために安価な添加物として...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...かの仏教の安価なる一蓮托生説だの...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...馬鈴薯から安価な焼酎(しょうちゅう)と...
有島武郎 「星座」
...木材が安価な時分のこととて...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...こんな安価な殉情的な事柄に涕(なみだ)を流したのが少し恥かしかったのだ...
太宰治 「葉」
...何と安価な極楽浄土だらう...
種田山頭火 「其中日記」
...全体が安価な喫茶と酒場に塗り潰(つぶ)されていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...然しそれは何も自分の過去を安価なものと思うからではない...
豊島与志雄 「過渡人」
...この極(きわ)めて安価なる気家(きえんか)は...
夏目漱石 「草枕」
...余は元来が安価な人間であるから...
「『土』に就て」
...そうして実際金時計の安価なのに驚ろいた...
夏目漱石 「門」
...魚(さかな)の方が野菜ものより安価なことのある今日とは...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...その安価な代償を払えば...
平林初之輔 「秘密」
...大正時代の一つの象徴である安価な文化主義が...
三木清 「読書遍歴」
...腹にもたまるどぶろくが安価なので...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...しかし惜しい哉(かな)、それらのものは都の一部に過ぎなく、すぐその下には、縁のない洋風の建物、それも統一のない様々な様式、汚れた裏町、安価な店構え、俗悪な喧騒(けんそう)、ほとんど凡ての町が雑然たる様態を示しているのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...安価な食欲と性欲の共同提供東京市中がこんな浅ましい状態になった原因が...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...巣湖へ捨てた損害の如きはなお安価なものであるとして...
吉川英治 「三国志」
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