...しかしその安らかさも...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...スバーの親達には此世の幸福と天国の安らかさが...
ラビンドラナート・タゴール Rabindranath Tagore 宮本百合子訳 「唖娘スバー」
...貧しい中の安らかさ...
種田山頭火 「行乞記」
...そして私に於てはその安らかさが寂しさを償うて余りあり...
種田山頭火 「行乞記」
...○本然の自己に帰つて落ちついた安らかさ...
種田山頭火 「其中日記」
...私はこんな安らかさの中に...
外村繁 「夢幻泡影」
...心のおけないような安らかさにあり乍ら...
豊島与志雄 「恩人」
...なんという平和だろう!……なんという安らかさだろう!……数歩向こうには隠れた泉が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その安らかさに甘える気持ちは...
豊島与志雄 「波多野邸」
...下に眠っている人の安らかさを...
直木三十五 「南国太平記」
...母の背中にスヤスヤと眠るような安らかさで...
中里介山 「大菩薩峠」
...かすかな悶えのなかに何とも知れぬ安らかさがあつた...
原民喜 「ある時刻」
...一種言うに言われぬ安らかさを味い出している自分自身を見出さずにはいられなかった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...体の内に何とも云えない暖かさと安らかさとがある...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どこか精神の安らかさや...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...巷の恋に代った安らかさを病人に与えるために他ならない...
横光利一 「花園の思想」
...一人身の空襲下の起居の方が安らかさを取り戻すに都合は良く...
横光利一 「夜の靴」
...岡のうへの木立一帶に黝(くろ)み靜もり岡を掩ひ木立を照しわが窓さきにそゝぐ夏の日の光に冷たさあれわが凭る椅子腕を投げし卓子(てーぶる)脚重くとどける疊部屋をこめて動かぬ空氣すべてみな氷のごとくなれわがまなこ冷かに澄みあるとなきおもひを湛へ勞れはてしこゝろは森の奧に古びたる池の如くにあれあゝねがふわが日の安らかさわが日の靜けさわが日の冷たさを...
若山牧水 「樹木とその葉」
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