...この懶(ものう)い安らかさの中に...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...貧しい中の安らかさ...
種田山頭火 「行乞記」
...一層の安らかさを感ずる...
近松秋江 「箱根の山々」
...それも夢のような一種の安らかさに包まれてしまった...
豊島与志雄 「楠の話」
...精神生活の停止もしくは低下に身を任せた安らかさだった...
豊島与志雄 「波多野邸」
...その安らかさに甘える気持ちは...
豊島与志雄 「波多野邸」
...安らかさうな息が病室の靜けさの中に聞えてくるまで...
南部修太郎 「疑惑」
...不思議な落着きと安らかさを取戻して居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...法悦的な安らかさを湛(たゝ)へてゐるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...はじめて落着く場所にかえったような安らかさと...
原民喜 「秋日記」
...再びまた以前の母子差し向いの面倒のない生活に一種の不精から来る安らかさを感じている矢先きでもあったのだ...
堀辰雄 「菜穂子」
...安らかさに置くよりも...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...何と安らかさがたたえられている情景だろう...
宮本百合子 「権力の悲劇」
...誠意の安らかさと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...安らかさの世界である...
柳宗悦 「工藝の道」
...この安らかさは私たちへの薬である...
柳宗悦 「全羅紀行」
...そこには常に安らかさと確かさとがあるのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...東野に愛情を瀝いでいる真紀子の安らかさの結果だと感じた...
横光利一 「旅愁」
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