...この懶(ものう)い安らかさの中に...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...しかしその安らかさも...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...何か自分から諦めたそんな安らかさで眼をつぶつて...
高見順 「かなしみ」
...にじんだ声が遠くに聞えやがてぽんぽんと下駄の歯をはたく音あとはだんまりの夜も十一時となれば話の種さへ切れ紅茶もものうくただ二人手をとつて声の無い此の世の中の深い心に耳を傾け流れわたる時間の姿をみつめほんのり汗ばんだ顔は安らかさに満ちてありとある人の感情をも容易(たやす)くうけいれようとする又ぽんぽんぽんとはたく音の後から車らしい何かの響き――「ああ...
高村光太郎 「智恵子抄」
...こゝまで四里の道すがら行乞したが、すつかり労れてしまつた、おまけにボクチンに泊りそこなつて(あのボクチンのマダムは何といふ無智無愛嬌だつたらう)旅館に泊つた、一室一燈を占有して、のんびりと読んだり書いたりする、この安らかさは、二十銭三十銭には代へられない、此宿はかなり広い家だが、お客さんとしては私一人だ、主人公も家内もみな好人物だけれど、不景気風に吹きまくられてゐるらしい...
種田山頭火 「行乞記」
...坊主枕の安らかさもうれしかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...そして私に於てはその安らかさが寂しさを償うて余りあり...
種田山頭火 「行乞記」
...見下げられる安らかさ...
種田山頭火 「其中日記」
...何か大衆のなかに働いてゐる人の安らかさを思ふやうになつてゐた...
徳田秋声 「町の踊り場」
...その安らかさに甘える気持ちは...
豊島与志雄 「波多野邸」
...母の背中にスヤスヤと眠るような安らかさで...
中里介山 「大菩薩峠」
...法悦的な安らかさを湛(たゝ)へてゐるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの日に私の感じていられたあんな心の安らかさは何処へ行ってしまったのだろう?」或日...
堀辰雄 「菜穂子」
...泣いて泣いて泣きあかした後の安らかさとでも云ふのでありませうか...
牧野信一 「青白き公園」
...互の間にある安らかさというものの能動的な具体性はあるのですもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こういう善い人たちが生きている世の安らかさを再び感じたほど...
室生犀星 「津の国人」
...そこには常に安らかさと確かさとがあるのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...岡のうへの木立一帶に黝(くろ)み靜もり岡を掩ひ木立を照しわが窓さきにそゝぐ夏の日の光に冷たさあれわが凭る椅子腕を投げし卓子(てーぶる)脚重くとどける疊部屋をこめて動かぬ空氣すべてみな氷のごとくなれわがまなこ冷かに澄みあるとなきおもひを湛へ勞れはてしこゝろは森の奧に古びたる池の如くにあれあゝねがふわが日の安らかさわが日の靜けさわが日の冷たさを...
若山牧水 「樹木とその葉」
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