...或は守宮(やもり)のやうに...
芥川龍之介 「酒虫」
...守宮(やもり)のやうに足音をぬすんで...
芥川龍之介 「羅生門」
...守宮(やもり)のように二階の窓の雨戸にへばりついた黒い背広に黒いソフト帽の人物を...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...黄金の守宮は、もとの屋上にへばりついている...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...頂上にぶら下った金守宮に向って這上って行くのが...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...天井から守宮(やもり)が落ちてくるのを怖れて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...知らずに扉(ドア)のハンドルと一緒に守宮を握ったりして...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...守宮(やもり)が軒燈の硝子(がらす)にぴたりと身体(からだ)を貼(は)り付けてゐた...
夏目漱石 「それから」
...守宮(やもり)はまだ一つ所に映(うつ)つてゐた...
夏目漱石 「それから」
...五「此処(ここ)か」「シッ」二人は守宮(やもり)のように塀に吸付(すいつ)きました...
野村胡堂 「十字架観音」
...なん千なん百という一寸ばかりの守宮の子が梁の上をチョロチョロチョロチョロと動きまわっている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その夥(おびただ)しい子守宮が...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...守宮は精の強いもんだということは聞いていますが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...こんなことにはならなかった……守宮の祟りとはいいながら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...守宮の胴中を突っ通している五寸釘をさしながら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...守宮なら灯に集ってくる虫を喰うために檐下や壁を這いまわりますが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...アカシヤの葉に包まれた瓦斯燈には守宮(やもり)が両手を拡げて止っていた...
横光利一 「上海」
...守宮(やもり)のように貼りついていた男が...
吉川英治 「江戸三国志」
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