...守宮(やもり)のように足音をぬすんで...
芥川龍之介 「羅生門」
...飜(ひるがえ)った腹の青い守宮(やもり)を摘(つま)んで...
泉鏡花 「婦系図」
...黄金の守宮は、もとの屋上にへばりついている...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...屋根の頂上の金色の棒から、ブランと下って、巨大な時計の振子みたいに、右に左に揺れている、黄金の守宮、その鍍金仏の様な、仮面の口辺(こうへん)には、おびただしい鮮血が、ギラギラと輝いている...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...守宮(やもり)の足の指のように見えた...
豊島与志雄 「足」
...一匹の守宮(やもり)が出て来る...
豊島与志雄 「守宮」
...守宮は大抵出てくる...
豊島与志雄 「守宮」
...守宮が守護してくれるであろうか...
豊島与志雄 「守宮」
...蛇や蜥蜴や守宮(やもり)の類もよいけれど...
豊島与志雄 「夢の図」
...つまり守宮(やもり)の意味だと承りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...守宮という虫は、一日に十二度、色を変える虫の由にござりまする、すなわちそれを天地間の万物運行になぞらえまして、千変万化するこの世界の現象を御説明になり、この千変万化を八卦(はっけ)に画(かく)し、八卦を分てば六十四、六十四の卦は結局、陰陽の二元に、陰陽の二元は太極(たいきょく)の一元に納まる、というのが易の本来だと承りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...五「此処(ここ)か」「シッ」二人は守宮(やもり)のように塀に吸付(すいつ)きました...
野村胡堂 「十字架観音」
...蚯蚓(めめず)ほどの守宮の子が梁のおもて一杯に目白おしになって動きまわるンで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...守宮の胴中を突っ通している五寸釘をさしながら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ここに釘づけになっているのは守宮でなくて蠑(いもり)だ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...日本の守宮(やもり)と違つて人を咬(か)む恐れは無いが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...守宮(やもり)のように...
吉川英治 「江戸三国志」
...守宮(やもり)のようにペタリと背なかを貼(は)りつけてしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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