...この夜、毛馬内にやどり、翌十一日、大館より汽車に乘り、秋田、山形、米澤、福島、二本松、白河、宇都宮を經て、われは東京に歸りぬ...
大町桂月 「十和田湖」
...今度は久しぶりで宇都宮へやって来たところで...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...宇都宮へ県庁の落成式が何時(いつ)あるか...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...私の生れは栃木県の宇都宮在で...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...宇都宮とやら高崎とやらにて半玉(はんぎょく)に出てゐたりしがその後のわけは知らず去年帰つて来てこの土地から出たとの事...
永井荷風 「桑中喜語」
...宇都宮の遊女屋三浦屋清兵衛の二階...
中里介山 「大菩薩峠」
...宇都宮で下車、曉の六時迄四時間といふものは時ならぬ無料宿泊である...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...宇都宮(うつのみや)の呉服商菊池教中(きくちのりなか)...
服部之総 「志士と経済」
...私はまたその中村鶴若が「宇都宮釣天井」に於る大工与四郎に扮して...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...手に立つものがなさ過ぎるぞ! 日光より宇都宮へ出て...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...宇都宮附近よりしたことであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」貨幣を手に取つて見てゐた宇都宮が笑つた...
森鴎外 「金貨」
...利勝は正俊を宇都宮へ遣つて訴へさせた...
森鴎外 「栗山大膳」
...宇都宮(うつのみや)の町に挽物(ひきもの)師が...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...宇都宮などではまたこれをアカゴンボ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...一人だけ鹿島(かしま)金之助という宇都宮藩(うつのみやはん)の青年がいるけれど...
山本周五郎 「日本婦道記」
...遠い林間、はるかな丘の起伏にも、仁木、今川、宇都宮、山名、細川などの旗が、変通自由な遊軍として伏せていたのは、正行の眼にもしかと映(うつ)っていたはずだった...
吉川英治 「私本太平記」
...宇都宮(うつのみや)頼綱...
吉川英治 「親鸞」
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