...宵の内通った山田から相の山、茶店で聞いた五十鈴川、宇治橋も、神路山も、縦に長く、しかも心に透通るように覚えていたので...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...宇治橋の向うまでは吹くまいが...
泉鏡花 「歌行燈」
...宇治橋の三の間の水を汲ませた風流も...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...其昔宇治橋上に立ちて戦(たたかい)たる一來法師(いちらいほうし)もかくあらんかと思われたり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...米友は宇治橋の下に立って客を呼んで銭(ぜに)を乞う...
中里介山 「大菩薩峠」
...宇治橋の下に立って...
中里介山 「大菩薩峠」
...神宮の前の宇治橋の下で網受けをして生業(なりわい)を立てていたことは...
中里介山 「大菩薩峠」
...宇治橋の河原へ稼(かせ)ぎに出る間は...
中里介山 「大菩薩峠」
...言語の遊戯を主とする者は江戸を以て鑑(かがみ)とすなり花に樽 宗因うつり行くはやいかのぼり紙幟(のぼり)同かけまくもかしこやこゝの踊かな 同宇治橋の神や茶の花さくや姫 同花や上野とつはた本(もと)の人家迄似春(じしゅん)の如し...
正岡子規 「古池の句の弁」
...絶えせじのわが頼みにや宇治橋のはるけき中を待ち渡るべきなどとだけ言い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宇治橋を来た一行もこの山荘をさして来るものらしかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はるばると長い宇治橋が向こうにはかかり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「宇治橋の長き契りは朽ちせじをあやぶむ方に心騒ぐなそのうち私の愛を理解できますよ」と言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...絶え間のみ世には危ふき宇治橋を朽ちせぬものとなほたのめとやと女は言う...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宇治橋を断(き)り...
吉川英治 「私本太平記」
...信長は、川舟で、宇治橋を見、そのまま大坂へ下って来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...宇治橋をこえ、やがて木津川堤(づつみ)にかかる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――宇治橋へかかる大和路の途中で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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