...恐らくこの返答ばかりは致し兼ねるのに相違ございますまい…………」三宇治大納言隆国(うじだいなごんたかくに)「なるほどこれは面妖(めんよう)な話じゃ...
芥川龍之介 「竜」
...神様が人間にこの宇宙の謎を解くやうにと恵んで下さつた理知の力で量り出したのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...宇治はほっと肩を落してふり返った...
梅崎春生 「日の果て」
...たくさん地球へよこそうと思うのです」「宇宙艇と言うと……」「つまり...
海野十三 「火星兵団」
...宇宙人のえらさを...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...宇宙怪人があらわれるてはずになっていた...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...芥川は宇野浩二のことばかりにではなく...
小穴隆一 「二つの繪」
...「宇津木様、この辺でございましたな」「そこへ真直ぐに手を伸ばせば……」「それではこの棒で突き出してみますから、そちらで受けて下さいまし」岩の間に淀(よど)みもせず流れもせず、ふわりとしていたものを七兵衛が上から棒で突き流すと、兵馬の足許へ流れて寄ったのは、「おお、たしかに人の片腕」「なるほど、人の片腕に違いございませんな」七兵衛はその片腕を棒の先で砂洲(さす)の上へ掻(か)き上げて、腕を一見すると、意味ありげな笑い方...
中里介山 「大菩薩峠」
...ねえ、宇津木様、どうかして頂戴、この大枚のお金を――わたし、あなたに、すっかりお任せしてしまいますから、煮て召上るなり、焼いて召上るなり……」「うむ」「ねえ、あなた、これだけあれば、あなたとわたしと二人で、日本中の名所見物をして歩いても不足はありませんわね」「ばかなこと」「加賀の金沢か、越中の富山あたりへ、小ぢんまりした世帯(しょたい)を持てば、一生遊んで暮して行けやしないこと」「ふーん」「また、これから白山へ行く途中には、白水谷(はくすいだに)だの、畜生谷なんて、名前はいやなところですけれども、どんな悪人でも隠れて一生安楽に暮せる里があるって言いますけれど……わたし、それは御免を蒙(こうむ)りたいのよ、いかに暮しよくっても、そんなところで一生を埋めてしまってはまだかわいそうよ……ですからね、宇津木さん、こうして頂戴、加賀の金沢というところは百万石の御城下でしょう、何はともあれ、二人してあすこへ落着きましょうよ、そうして、わたしは自前(じまえ)で暢気(のんき)にこの商売をしますから、あなた兄さんになって頂戴――これだけ資本(もとで)があれば、立派に自前で通して、あなた一人を過すことなんぞは、憚(はばか)りながらわたしの腕で朝飯前よ」「まあ、何でも君のいいように使い給え、君には授かりものかも知れないが、拙者には用のない金だ」「あら、また、あんな小憎らしいことをおっしゃる、こういう御縁になってみれば、わたしのものはあなたのもの、あなたのものはわたしのもの、でもあなたが見るのもおいやとおっしゃるなら、わたし、もう、とても重くってやりきれないから打捨(うっちゃ)ってしまいますよ」「では、とにかく、道中だけは拙者が預かろう」「嬉しい」「では出立いたそう」「どうしてあなた、そんなにお急(せ)きになるのよう、前に日限のある身ではなし、あとから追手のかかる旅でもないのに、もっと落着いていらっしゃいな...
中里介山 「大菩薩峠」
...真人なら宇宙の大道を会得(えとく)していて...
中島敦 「悟浄出世」
...吾らが生くべき条件の備わる間の一瞬時――永劫(えいごう)に展開すべき宇宙歴史の長きより見たる一瞬時――を貪(むさ)ぼるに過ぎないのだから...
夏目漱石 「思い出す事など」
...宇津の谷峠のどろぼうでは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...月代(さかやき)も髯も伸びているにしても宇八はそんなに悪い人相ではなく怨みを呑んで死んだ顔には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自由詩の自由詩たる所以(ゆえん)であると考えているなら――*確かにそう考える人がいる――自由詩ほど愚劣にして意味のない文学は宇宙にないのだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...宇宙は火なり、否水なり、と称して、相互ひに火花を散らして激論した古代ギリシヤの二人の哲学者の両方を尤もだと思ふので困つてしまふ、と云つて僕は、桶ばかりをころがしてゐたデイオゲネスのおぢさんには閉口だ...
牧野信一 「吾家の随筆」
...あの田舎(いなか)の宇治に住ませてあれば...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それが宇野氏を娶(めと)って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...宇乃が菓子鉢を落してまっさおな顔になり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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