...糧食(りやうしよく)は孰れか積(つ)める...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...孰れにしても其半身を求める憧憬に二致がないから――凡ての深入りした經驗は世界の光景の全然一變する刹那を經過するに違ひない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...孰れにしても情事の中に溢れるほどの充實を感ぜずして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...さうしてそれは俺に味方するものと反抗するものとの孰れを問はず...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...其孰れを以て、正しとす可きか...
高木敏雄 「比較神話学」
...妻がそれらの孰れにも属していないからであった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...孰れも小山縣の面目を備へたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...健全なる一政黨を組織す可き乎或は既成政黨の孰れにか身を投じて大に政黨革新の事に從ふ可き乎又或は一切の政黨を否認して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...孰れの政黨に入る可き乎...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...世に新政党組織を伝ふるものありと雖ども孰れの元老かを奉じて之れを首領と為すに非ずむば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...健全なる一政党を組織す可き乎或は既成政党の孰れにか身を投じて大に政党革新の事に従ふ可き乎又或は一切の政党を否認して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...孰れの政党に入る可き乎...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...是は孰れが正しく孰れが謬るとも言へない...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...努力は孰れに多い...
長塚節 「教師」
...孰れを孰れと分き難し...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...孰れもあの村の部屋にゐたままの自分の姿だけである...
牧野信一 「痴酔記」
...孰れも気狂ひ沙汰だが...
牧野信一 「円卓子での話」
...世孰れか之を庶幾し...
横瀬夜雨 「花守」
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