...現にあることとあるを迫ることの孰れをも含んで...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...孰れにしても内的必然を缺く浮氣の沙汰とよりは思ひ難いのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...孰れが最も重きをなしてゐるか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...人は上求菩提か下化衆生か孰れか一つを表にして孰れか一つを裏にすることなしに...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...内相は曾て一言も之を辯解する能はざりしのみならず列席の議員孰れも之を默聽して相爭はざりしを見れば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其他の閣僚は孰れも帝國黨の微弱にして頼む可からざるを知り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大隈伯爵は英國政治家の風ありと謂ふべくして孰れも歐洲式の政治家たり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...孰れも球を突こうとも云い出さないでただ歩いた...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...孰れも行の字を付けさせているがこれも先祖の霊の御引合せであろうか...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...孰れが厭になつても此一品が相手にあるうちは事件はこゞらける...
長塚節 「芋掘り」
...追憶の分量が孰れに多い...
長塚節 「教師」
...海邊であるが松は孰れもすく/\と立つて然かも鬱蒼と掩ひかぶさつて居る...
長塚節 「白甜瓜」
...孰れの村落へ行っても人は皆悪戯半分に瞽女を弄ぼうとする...
長塚節 「太十と其犬」
......
仁科芳雄 「日本再建と科學」
...此の三者中孰れを選ぶべきかは...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...孰れも颯爽たる運動家型の青年で...
牧野信一 「女に臆病な男」
...それとも出掛けた方がよからうか? 孰れにすべきか一時間ばかり考へる為にノロノロと歩み走つた...
牧野信一 「吾家の随筆」
...孰れにしても此ヤグラは櫓と同訓ながら別物だ...
南方熊楠 「人柱の話」
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