...併し模倣者が獨創者として自ら誇ることは孰れにしても不遜にすぎるやうだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...私等は先づ来るべき新制度に伴ふあらゆる危険を予想した上で現今の制度と比較研究の結果孰(いず)れが更に恐ろしいものであるかを認めなければならない...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...病死と変死との孰(いず)れであるかという質問が発せられましたが...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...孰方(どつち)もよく腰を屈める術(すべ)を知つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...孰れを以て非亞細亞的と爲さんと欲する乎...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...孰方も性急で且(かつ)実行力に富んでいる方なので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...孰方へ頭を向けようか...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...孰方(どっち)がプロバビリティーが多いか...
谷崎潤一郎 「途上」
...「さあ孰方や、返事しなさい、早う! 早う!」「何とまあ手荒な、………」「今夜はどないなことしたかて堪忍せエしまへんで...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...彼の千金棄擲解語の花を弄するものと得失孰れぞやと要するに伊藤侯の風流は東洋的にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...凡そ孰れの政党を問はず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...孰れを見ても閑寂な沈んだ趣である...
長塚節 「才丸行き」
...海邊であるが松は孰れもすく/\と立つて然かも鬱蒼と掩ひかぶさつて居る...
長塚節 「白甜瓜」
...さうすると彼等(かれら)は孰(いづれ)も聲(こゑ)を立(た)てゝ騷(さわ)ぎながら...
長塚節 「土」
...孰(いづ)れにしても小(ちひ)さな船(ふね)は今(いま)冷(つめ)たい朝(あさ)の靜(しづ)けさを保(たもつ)て居(ゐ)るのである...
長塚節 「土」
...さうして孰れも卷いた蓙を左に抱へて居る...
長塚節 「松蟲草」
...孰幼なるを知らない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...孰れ動く時には何かしら出て來る...
森林太郎 「混沌」
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