...父親が海外赴任して、母子家庭で育った孤客の彼女...
...彼は孤独を愛し、常に孤客のような存在だと語っていた...
...中高年の孤客が集まる老人ホームで、ボランティア活動をしている...
...孤独感に苦しんでいた彼女は、孤客として旅行に出た...
...彼は仕事のため一人で遠方に行き、孤客のような気持ちでいた...
...遠く万里の孤客となり...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...漂浪の晩年をロンドンの孤客となって送っている...
芥川龍之介 「日光小品」
...天才と世に呼ばれるものはそれ等の峰々へ攀(よ)づることを辞せない勇往果敢の孤客である...
芥川龍之介 「僻見」
...君は天外の孤客(こきやく)ではないぞ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...わが故土にいながらも天涯の孤客(こかく)の如く...
太宰治 「竹青」
...この老婦人だけがあたかも黄泉(よみ)の国からの孤客のように見えるのであった...
寺田寅彦 「軽井沢」
...天涯の孤客だからと自分で自分に申し訳を云った...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...これがために朕(ちん)はすなわち国家なりと誇言したる大皇帝の子孫も他国に流寓し天涯の孤客とならざるべからざるに至れり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...彼はこんどこそまったく異境の孤客となった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...天涯孤客の心境にあって...
豊島与志雄 「渡舟場」
...天涯の孤客といったような気持なんだ...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...異郷にあって更に孤客となるの怨(うらみ)なく...
永井荷風 「日和下駄」
...雨は満目(まんもく)の樹梢(じゅしょう)を揺(うご)かして四方(しほう)より孤客(こかく)に逼(せま)る...
夏目漱石 「草枕」
...計らざりき東洋の孤客に引きずり出され奔命に堪(たえ)ずして悲鳴を上るに至っては自転車の末路また憐(あわれ)むべきものありだがせめては降参の腹癒(はらいせ)にこの老骨をギューと云わしてやらんものをと乗らぬ先から当人はしきりに乗り気になる...
夏目漱石 「自転車日記」
...万里の孤客たるわれを軽んずるより下女までも悪態を尽すと悪態極まる言を吐いたので大騒ぎとなり...
南方熊楠 「十二支考」
...この流寓(りゅうぐう)の孤客を...
吉川英治 「上杉謙信」
...数寄屋の孤客にはいつ目通りを与えるのやら...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...復(また)談笑なく孤客の旅寓(たび)に宿泊するが如し――或は復(また)...
吉川英治 「宮本武蔵」
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