...孝心を持つことは大切だ...
...子供たちには、親孝行のために孝心を表現することが必要だ...
...彼女は、友達のために孝心を尽くした...
...ほかの人に孝心を示すことは、文化的に重要である...
...今年のお中元は、孝心を表したものを贈る予定だ...
...「しかるにかほど孝心厚き者なれ共...
芥川龍之介 「案頭の書」
...母の死は孝心深き著者(著者の孝心の深かつたことは著者の多くの著作によつて窺はれる)にどれだけの打撃であつたか知れない...
石川啄木 「小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息」
...孝心ぶかい千二に対し...
海野十三 「火星兵団」
...「その孝心にめでて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...斉彬が生きているうちは、いろいろの意見の相違、心配、不平などがあったが、死んでしまうと――そして、天下の人々が、一斉に、その死を惜しむのを聞くと、自分に対する斉彬の心づかい、一通りでない苦慮、孝心を聞くと、何んなに、お由羅が「久光がおります」と、いってくれても、心を傷ましめるものが、去らなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...これが、わしの、斉彬の孝心を、亡き後にも、完うさせるものだと、思うているが、何ういうものかの」伊勢は、黙って、俯向いておる、二人の心が、自分の説に同意していないのを、よく知っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...坊(ばう)さんは道子(みちこ)の孝心(かうしん)を...
永井壮吉 「吾妻橋」
...だが、まずいうちに文字に頓着しない豪放の気象が現われないでもないから、神尾は辛抱して、「文武を以て農事と思うべし」などと聖人のようなことを言い、「庭へは諸木を植えず、畑をこしらえ農事をもすべし、百姓の情を知る、世間の人情に通達して、心に納めて外へ出さず守るべし」などと教訓し、おれも支配から押しこめに会って、はじめは人を怨(うら)んだが、よく考えてみると、みんな火元は自分だと観念し、罪ほろぼしに毎晩法華経を読んで、人善かれと祈っているから、そのせいか、このごろは身体(からだ)も丈夫になって、家内も円満無事、一言のいさかいもなく、毎日笑って暮らしている、というようなことで――読んで行くと、自分は箸にも棒にもかからぬ放埒者(ほうらつもの)だが、これでも、人を助けたり、金銀を散じたりしたこともある、その報いか、子供たちがよくしてくれる、ことに義邦(よしくに)(麟太郎)は出来がよくて、孝心が深く、苦学力行しているから、おれは楽隠居でいられる、おれがような子供が出来た日には両親は災難だが、子孫みな義邦のように心がけるがいいぜ、と親心を現わしたところもあるし、女の子は幾つ幾つになったら、何を学べ彼(か)を習えと、たんねんに教えてみたり、そうかと思えば、序文は一つの懺悔になっていて、その結びが、「子々孫々ともかたくおれがいうことを用ゆべし先にもいう通りなれば之(これ)までもなんにも文字のむずかしい事は読めぬからここにかくにもかなのちがいも多くあるからよくよく考えてよむべし天保十四年寅年の初冬於鶯谷庵かきつづりぬ左衛門太郎入道...
中里介山 「大菩薩峠」
...母はわが子の孝心に嬉し涙をこぼさなければならない筈なのに――...
牧野信一 「親孝行」
...どうかして直したいと思っております」むきになってこう言うのを聞いても孝心はある娘であると大臣は思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...孝心深い僧都は自身もし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...殊に奈美女は孝心深き娘なり...
夢野久作 「白くれない」
...おまえさんの孝心に免じて...
吉川英治 「三国志」
...貴公の孝心と、誠実を天もよみし賜うて、自然お手に戻ったものでしょう」と、理由(わけ)をはなした...
吉川英治 「三国志」
...それにお前の孝心...
吉川英治 「三国志」
...実に孝心の篤い子で...
吉川英治 「三国志」
...そちはわしの孝心をとめるのか」「なんとしてお止(と)め申しましょう...
吉川英治 「神州天馬侠」
...武蔵はその孝心に愈感じて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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