...その議論の存外に同じきやうに見ゆるは...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...先生は存外にこうしたわれわれの勝手な申しぶんをともかくも聞き取られた...
寺田寅彦 「田丸先生の追憶」
...この豚存外に心利きたる奴にて甲斐々々しく何かと世話しくれたり...
寺田寅彦 「東上記」
...しかしレニンやデモクラシーや猫のゴロゴロのほんとうにわかっている人も存外に少ないのではあるまいか...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...「いいえ」とお君の返事は存外に冷やかでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...小賢(こざか)しい人間の復興ぶりの存外に有力なるに業を煮やし...
中里介山 「大菩薩峠」
...今度は存外にも度外視されて...
夏目漱石 「坑夫」
...人間世界は存外に広くして存外に俗なるものなり...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...存外に金を遣うような事になるのであった...
正岡子規 「くだもの」
...世人が存外にこれに対して冷淡にある如く見えるのは甚だ遺憾である...
正岡子規 「病牀六尺」
...火の手の廻り方が存外に早かったので...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...存外にあなたは人情味に欠けた方です...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...存外に人間と似通うた部分が多く...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...蕃椒をコショウと呼ぶ地域は存外に弘い...
柳田國男 「食料名彙」
...その影響は存外に大きなものがあった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...一方には保存せられる民謡の言葉が存外に新らしいことにより...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...人が狐に化けたという話も近世は存外に多かった...
柳田国男 「山の人生」
...やゝ歩調を整えて存外に早く松原湖に着き...
若山牧水 「木枯紀行」
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