...どうも有難とう存じます」トシ子嬢はホッと溜息(ためいき)をついた...
海野十三 「爬虫館事件」
...どこのお方か存じませぬが...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...貴兄すでに御存じ寄りのことと思いますので...
太宰治 「虚構の春」
...なんとも嬉(うれ)しく存じました...
太宰治 「パンドラの匣」
...貴郎は御存じないと思いますから」こっちは名も知らない人か...
田中貢太郎 「春心」
...返す/″\も嬉しゅう存じます...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...君江さんも御存じでしょう...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...「何だか存じませんが...
夏目漱石 「行人」
...するとあなたはどうなります」「存じません」三四郎は美禰子を見た...
夏目漱石 「三四郎」
...その術(て)は最早古いかと存じます」「それは又何故じゃ」「村々へ布令(ふれ)を廻した位では...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...それも心配することはないよ」「有難う存じます」佐七は大地の上へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの土地をご存じでしたか?」と阿賀妻は云った...
本庄陸男 「石狩川」
...あなたもご存じの通りです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...姉のために御好意をお見せくださいましたことをよく存じているものですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...共に世相の真実には遠(とおざか)っておるかと存じます...
与謝野晶子 「産屋物語」
...どうしてまたお前さんはご存じなんですえ」「今し方...
吉川英治 「剣難女難」
...てまえどもはふしぎに存じておりました」初めて...
吉川英治 「三国志」
...何よりもよい目印になろうかと存じまする」彼の人柄はそれであらまし分った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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