...『貴女は盛岡の中学に図画の教師をしてゐる男を御存じありませんか? 渡辺金之助といふ?』『存じて居ります...
石川啄木 「鳥影」
...御存じは魚屋惣助(そうすけ)(本名)ばかりなりだ...
泉鏡花 「婦系図」
...これも失礼と存じますので...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...何もご存じないの? もう舞踏会はお終いになっちゃったんですよ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...あたしをご存じない...
太宰治 「火の鳥」
...朝の五時頃に行われるのが一番多いと云うことはあなたも御存じの通りですが...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...「あなたはあの街路(まち)をよく御存じでしょうね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...拙者が申し上ぐるまでもなくおのおの方も御存じのところでござろう」「平地にて射る時...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなことはいっこう御存じなしに...
中里介山 「大菩薩峠」
...ご存じか」羅卒はそれにも明瞭(はっき)りしたことが云えず...
本庄陸男 「石狩川」
...帝が夢にも源氏との重い関係をご存じでないことだけを女院はおいたわしくお思いになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ともかく私はあんたの身を案ずればこそ苦言も述べるので……」「御親切様にいろいろと有りがとう存じます...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...無いことではないと存じます」九深い考えがあって云ったのではない...
山本周五郎 「菊屋敷」
...あのときの壕を笄堀とよんでおるのを御存じでござりますか」「こうがいぼり...
山本周五郎 「日本婦道記」
...よう存じております」佐和は濡れた眼をあげて兄を見た...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...妾が立ち去るのを待ちかねて自殺致したものと存じます...
夢野久作 「暗黒公使」
...その中から声ばかりが元の通りに……否……腰を落ち付けたせいか一層冷静に……何もかも私が存じております……という風に響いて来るのであった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...疾(と)くから存じています...
吉川英治 「新書太閤記」
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