...あんな子福者であつたのかと云ふので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...男二人女二人4・27(夕)文部視学官の丸山環(たまき)氏は九人の子福者(こふくしや)で...
薄田泣菫 「茶話」
...子福者(こぶくしや)の女10・17(夕)維也納(ウヰンナ)のある医者の報告によると(医者といふものは色々な報告をする...
薄田泣菫 「茶話」
...誰の眼にも子福者とは直ぐ判る...
薄田泣菫 「茶話」
...姉ほどの子福者にはなれないとしても...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それも子福者であるなら一人なくなっても...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...二十八を頭(かしら)に九人の子福者...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...奢侈(しゃし)を極めた子福者...
長谷川時雨 「西川小りん」
...ホテリングは割りに、子福者で、長女も次女も結婚して、上は Mrs. Joseph Wagner と言って二十五歳、つぎの Mrs. Lyle Munroe は二十一でそれぞれ夫の家に居た...
牧逸馬 「双面獣」
...皆子福者であつた...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...子福者小笠原伯爵の何番目かの娘さんが最近スポーツマンであった体躯肥大な某氏と結婚された写真が出ていた...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...全部で十一人の子福者であった...
武者金吉 「地震なまず」
...狂歌師には勝田諸持とその子福太郎と...
森鴎外 「細木香以」
...肇くんと光子福田肇くんは二十七歳...
山本周五郎 「季節のない街」
...子福者のほうであった...
吉川英治 「剣の四君子」
...富裕で子福者らしい人相を邪(さまた)げてはいなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...茶わん屋捨次郎の息子福太郎というのを」「あれが...
吉川英治 「新書太閤記」
...わけて光秀は子福者(こぶくしゃ)で...
吉川英治 「新書太閤記」
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