...彼女は子持ちだけど、とても強い女性だ...
...最近、この町に子持ちの家族が引っ越してきた...
...彼は子持ちを隠していたが、最後には本当のことを話した...
...子持ちの女性に対する偏見がまだまだ存在する...
...彼女は子持ちの子供たちとともに、楽しそうにショッピングをしていた...
...この山内に野宿している新米(しんまい)の子持ち乞食だ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...例へば澤山な子持の青白い屑屋の女房は寒い吹き晒らしの日蔭の土間で家中にぶちまけられた襤褸やがらくたを日がな一日吟味し形付ける...
千家元麿 「自分は見た」
...二十八歳以後は、妻帯を許して、これには家持手当、夕食料、子持手当、本人手当などを給し、俸給は月々全部支払って、主人はもう一銭も預からない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...さては井谷はそれを云いたい腹もあって来たのだったかと心づいて、なおよく聞いてみると、その人と云うのは大和(やまと)の下市(しもいち)で某銀行の支店長をしてい、子供が五人あるのだけれども、一番上が男の子で、目下大阪の某学校に行っており、二番目のが女の子で、これは年頃になっているから近々何処(どこ)かへ縁づくとすると、家にいるのは三人に過ぎない、生活の方は、その地方での一流の資産家であるから何の心配もない、と云うようなことなのであったが、五人の子持ちで、下市と聞いただけで、話にも何にもならないと思って、貞之助は途中から興味のない顔つきをした...
谷崎潤一郎 「細雪」
...佐々木看護婦ハ子持チナノデ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...お島は気骨の折れる子持の客の帰ったあとで...
徳田秋声 「あらくれ」
...子持枠までつけて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...偶然ながら子持ちの身になってみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...トマス・スティヴンスン氏にとっては、ファニィが米国人であり、子持であり、年上であることよりも、実際はどうあろうと兎に角彼女が戸籍の上で現在オスボーン夫人であることが第一の難点だったのである...
中島敦 「光と風と夢」
...つまり男一人女三人の子持ちであった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...子持山若かへる手の紅葉まで我はねもとおもふ汝は何ぞと思ふ 万葉集...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...九人の子持ちだとこぼしていた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...当地方にて銚子(ちょうし)の事をタンポと申候事にてお銚子持つて来いをタンポ持つて来いと申候...
正岡子規 「墨汁一滴」
...もつとも、此方で働く気でも、さうでなくても失業地獄の当世に、子持の上に、シンパ嫌疑で首と云ふケチの付いた男だもの、片つぱしから、相手にもなつてくれない...
三好十郎 「妻恋行」
...三十幾人かの子持ちであったとも伝えられて...
柳田国男 「海上の道」
...――六人の子持ち...
山本周五郎 「百足ちがい」
...いまは子持ちの女...
吉川英治 「私本太平記」
...三浦殿もお子持、一族に若気の殿輩(とのばら)もたくさんにおらるるから、ご帰国の上は、努々(ゆめゆめ)、そのような者へ加担せぬよう、お子達へも孫殿へも、篤(とく)と訓戒しておかれたがよろしかろう――と、景親は重ねて、父へ忠言いたした由でござる...
吉川英治 「源頼朝」
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