...鬼の国から離れたい子ども心のさせたわざである...
江戸川乱歩 「影男」
...何もわきまえぬ子ども心にも多年召使っていたものの去る...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...子ども心の気まぐれにわすれてしまうこともあった...
新美南吉 「花をうめる」
...いつも子ども心には...
柳田国男 「こども風土記」
...遠国の旅ということも、子ども心には、単にそれだけのこととしか感じられないらしい...
吉川英治 「黒田如水」
...白茄子と悪口をいわれたことよりも、恩知らずといわれたことが、子ども心にも、強く恥を感じたらしかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...この戦(いくさ)なかに、戦の外にいて、ただ傍観していたのは、実はつまらなかったし、子ども心にも、すまない気がしていたのであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...もうひとりの傅役(もりやく)、大野九郎左衛門と彼とが、顔見合わせたまま、何か、嘆息しているのを見て、子ども心にも、(何か起ったか?)と、心配を抱いてのことらしかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...そんなことを申したかなあ」「子ども心に沁(し)みたことは...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ、子ども心にも、深く彫(ほ)りこまれていたものは、父の死と同時に、常陸や下総や上総など、それぞれの居住地から、彼の家へ乗りこんできた叔父たちであった...
吉川英治 「平の将門」
...わしは、子ども心に、いつも乳母の卑下に同情していたので、こんな歌を書いて、女中どもの通う杉戸へ貼っておいた――ふる雪がおしろいならば手にためて小督が顔にぬりたくぞあるとな...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...旦那はん」子ども心にも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...使いに来て、使いを果さずに帰ることは、子ども心にも、恥辱に思われた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...先へ行く二人には何の警戒心もなかったようだが、後からついてゆく伊織は、子ども心にも、細心な気をくばって、二人に怪しまれないように注意していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...子ども心の憂いに過ぎなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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