...退嬰(たいえい)に非ず...
石川啄木 「閑天地」
...正に嬰児には相違なかったが...
海野十三 「宇宙尖兵」
...嬰児(あかんぼ)はベエトオベンの楽譜や...
薄田泣菫 「茶話」
...友達は嬰児(あかんぼ)の顔を覗き込むやうにして...
薄田泣菫 「茶話」
...争か嬰害積殃の両篇を遁れ給はんか...
太宰治 「右大臣実朝」
...嬰児(えいじ)と初の対面を為し...
太宰治 「古典風」
...王は嬰寧の笑いやむのを待って...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...嬰児(みどりご)ごとき腕(かひな)して絃(いと)うたあはせはやきふし...
中原中也 「山羊の歌」
...作品一三一の「四重奏曲嬰(えい)ハ短調」は後の二曲と共にベートーヴェンの最大傑作だが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...水を欲しがる唇は嬰児のやうに哀れだ...
原民喜 「火の唇」
...姿(なり)こそ嶋田(しまだ)の大人(をとな)づくらせたれど正(しよう)の處(ところ)は人形(にんぎやう)だいて遊(あそ)びたきほどの嬰兒(ねヽ)さまが俄(には)かに落(おち)し木(き)の下(した)の猿(さる)同(どう)やう...
樋口一葉 「經つくゑ」
...「ほーらほら」玉目トキは猿のような顔をした嬰児(えいじ)に遙(はる)かイシカリ川の港町のあたりを見せようとした...
本庄陸男 「石狩川」
...おらが嬰児(あかご)の時分のことでも知っているだろ...
吉川英治 「剣の四君子」
...珠のような嬰児(やや)の泣き声がしていた...
吉川英治 「親鸞」
...退嬰的であったかのようだが...
吉川英治 「随筆 新平家」
...嬰児(あかご)の褓(むつき)が干してあった...
吉川英治 「平の将門」
...嬰児を殺さずに病院へ連れて行くようにという命令を発布して貰わなくてはならぬ...
和辻哲郎 「鎖国」
...我々はそこに嬰児の顔の美しさが利用せられていると見るのを至当と思う...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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