...――嬰児が、二つ三つ、片口をきくようになると、可哀相(かわいそう)に、いつどこで覚えたか、ママを呼んで、ごよごよちゃん、ごよちゃま...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...嬰寧はいつもその棚の上に攀(よ)じ登って...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...師父」とフランボーが取っておきの嬰児(あかんぼ)じみたしかし重苦しげな声を叫び出した...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...嬰児(みどりご)ごとき腕(かひな)して絃(いと)うたあはせはやきふし...
中原中也 「山羊の歌」
...「ワルツ=嬰ハ短調=作品六四の二」に描かれた満たされざる愛の悲しみは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...生まれたばかりの嬰児(みどりご)は...
羽仁もと子 「最も楽しい事業」
...あの無心な嬰児の心に...
柳宗悦 「雑器の美」
...朝生まれて夕方死ぬ嬰児(あかんぼ)の哀れさを...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...生み落された嬰児(あかご)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...御仏の手から生れ変った嬰児(あかご)のように誕生したではないか...
吉川英治 「親鸞」
...そんな退嬰的だから...
吉川英治 「随筆 新平家」
...生れた嬰児(やや)の顔を...
吉川英治 「日本名婦伝」
...嬰児(あかご)の泣き声やら...
吉川英治 「源頼朝」
...嬰児の千代を負って出て行くと...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...建設事業の一環として受け継がれてきた精密な数学的要素のお陰で他に比べて退嬰を免れていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...そうしてただ健(すこ)やかに太れる嬰児の肉体においてのみ見られるあの清浄な豊満さを認め得るのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...本質的には嬰児と縁なき象徴的な姿が構成しいだされたのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...ことに彼が嬰児を殺してその死骸を床に投げた時...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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