...嬰子(にが)事殺しただ...
有島武郎 「カインの末裔」
...退嬰(たいえい)に非ず...
石川啄木 「閑天地」
...やがて嬰児(ちのみ)を襟に包んだ胸を膨(ふく)らかに...
泉鏡花 「海異記」
...生児のなお嬰孩(えいがい)にして口も利けぬ時にも能(よ)く眼に察し...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...飛脚は女と嬰児を頼んでむこうの村にやり...
田中貢太郎 「鍛冶の母」
...私の故郷では嬰児(あかんぼ)のことをややと云いますが...
田中貢太郎 「薬指の曲り」
...その女は生れてまもない嬰児(あかんぼ)を負い...
田中貢太郎 「焦土に残る怪」
...もうすこしじゃ」その時背(せな)の嬰児(あかんぼ)がひいひいと云うようにないた...
田中貢太郎 「焦土に残る怪」
...退嬰的(たいえいてき)な無常観への逃避でもなければ...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...寧ろ退嬰消極悉く政友会の党是に反するこの重臣ブロックこそ排撃されるべきだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...嬰児……だが天国はいかんよ...
豊島与志雄 「人の国」
...退嬰(たいえい)と称するが如き消極的処世の道を教えた...
永井荷風 「西瓜」
...それが又彼等の伝統による情緒性へよび戻して或る意味では退嬰にも近づくのですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「あっ……わが母公」植は思わず伸び上がって嬰児(あかご)の如く哀れを乞う手をさし伸べると...
吉川英治 「三国志」
...まるで嬰児(あかご)が泣くときのような退(ひ)く息を示したのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...どこの嬰児(あかご)だろう? 内蔵助はすっかり醒めていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...まるで嬰(あか)ん坊(ぼう)じゃないか...
吉川英治 「親鸞」
...無心な嬰児(あかご)の尿(しし)が湯みたいにそそがれた...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??