...別嬪(べっぴん)が一人いるからね...
芥川龍之介 「妖婆」
...家の別嬪さんは今日誰々に秋波(いろめ)を使つた?』と云ふ様な事を云はせる...
石川啄木 「菊池君」
...「後から別嬪(べっぴん)さんが来ると云うから...
田中貢太郎 「文妖伝」
...娘が今少し別嬪(べっぴん)で...
田山花袋 「少女病」
...罪も、咎も無い、あの別嬪が、巻きぞえ食うなんて――俺(おら)あ、あの女に手を折られたのじゃねえ、だから怨みもねえのに、畜生っ――何うしてあんな別嬪の、可愛らしいのがいやがったんだろう...
直木三十五 「南国太平記」
...軒下づたいに妓楼を素見(ひやか)して歩いている人々は、綱手をのぞいて「よう、別嬪」と、叫んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...別嬪じゃろうがな」と...
直木三十五 「南国太平記」
...(別嬪だろう...
直木三十五 「南国太平記」
...ありゃあ今じゃあどなたの持物になっているんでございます」「あの別嬪とは誰のことだ」「お恍(とぼ)けなすっちゃいけませんね...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして別嬪(べっぴん)さんたちを...
中里介山 「大菩薩峠」
...別嬪さんの事じゃろうがなもし」「そうかも知れないね...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...今もインドで男子をして魂飛び魄散ぜしむるほどの別嬪を竜女と称うる(エントホヴェンの『グジャラット民俗記』一四三頁)くらい故...
南方熊楠 「十二支考」
...別嬪(べっぴん)でも醜婦でも...
南方熊楠 「十二支考」
...そんな別嬪さんがゐるかしら...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...顔も恐しい別嬪だが...
三好十郎 「斬られの仙太」
...年甲斐もなくソンナ別嬪(べっぴん)に肱(ひじ)鉄砲を喰って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...向うを別嬪(べっぴん)が通ったっけが……とかいうので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...別嬪(べっぴん)の顔を……」「イヤ...
夢野久作 「二重心臓」
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