...」「‥‥」その意味は義雄によく分つてゐた――かの女は東京にゐた時も同じだが、自身を人に見られて、ハイカラさんだとか、別嬪だとか、いい奧さんだとか、いろ/\賞められたり、冷かされたりして見たいのである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...べた/\お白いをつけた不別嬪が四人も五人もゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...急にお嬢様をお伴れ申しました」南も嬪御(ひんぎょ)の噂を聞いて心配しているところであった...
田中貢太郎 「竇氏」
...三十人にあまる秀次の嬪妾(ひんしょう)のうちで彼女を一段と高く崇(あが)めており...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...その先のほうには別嬪(べっぴん)のベルトがいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そうして別嬪(べっぴん)さんたちを...
中里介山 「大菩薩峠」
...別嬪(べっぴん)もいる」「有難う...
中里介山 「大菩薩峠」
...「御伴(おつれ)がおありのようでしたが」「ええ別嬪(べっぴん)を一人伴(つ)れていました...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「貴方は別嬪さんに愛されておいでなのね...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...あの眼もとの涼しいおれの別嬪は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...女中さんは親切で別嬪だつて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...別嬪いふ程の事もおまへん...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...その妹に、すごい別嬪だよ、というような語調でハンスカ夫人のことなどうちあけているのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...十八か九の別嬪が...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...まわりの妃嬪(ひひん)や...
吉川英治 「随筆 新平家」
...すてきな別嬪(べっぴん)さ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...こんな別嬪さん一人もいませんです...
渡辺温 「ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」
...インカの妃嬪は多数であるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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