...はじめて見たのが湯女のその別嬪だ...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...べた/\お白いをつけた不別嬪が四人も五人もゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...おまけに証人は特製の別嬪と来てるんですから...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...ちょっと「築地明石町」みたいな別嬪を見た時に...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
......
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...「小手をかざして見てあれば、ああら、怪しやな、敵か、味方か、別嬪か、じゃじゃん、ぼーん」「人様が、お笑いになるぜ」「味方の如く、火方(ひかた)の如く、これぞ、真田の計、どどん、どーん」「丸で、南玉の講釈だの」「あの爺よりうめえやっ、やや、棒槍をとり直したぜ」「やった」益満の輦台が、追手へ近づくと、長い棒が一閃した...
直木三十五 「南国太平記」
...河井さんは此がおゑんさんというて別嬪の仲居だといつた...
長塚節 「菜の花」
...是も全く十七八の別嬪の祟と思ふ御用心三五七明治三十九年五月二十六日 午後三時―四時 本郷區駒込千駄木町五十七番地より廣島市猿樂町鈴木三重吉へ拜啓漾虚集が出來ました一部あげます...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...「御伴(おつれ)がおありのようでしたが」「ええ別嬪(べっぴん)を一人伴(つ)れていました...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ここらであなた一番の別嬪(べっぴん)さんじゃがなもし...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...宮苑(きうゑん)の奧深(おくふか)くお氣(き)に入(い)りの嬪妾(ひんせう)や嬖臣達(へいしんたち)を相手(あひて)に日(ひ)もす夜(よ)もす麻雀(マアジヤン)に耽(ふけ)り樂(たの)しんでゐたと言(い)ふ...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...福岡一の別嬪(べっぴん)夫人の間に出来た謎の子よと...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...十八か九の別嬪が...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...グロテスクな顔をした蟹口とは正反対に江戸前のスッキリした別嬪(べっぴん)で...
夢野久作 「衝突心理」
...志村のぶ子という別嬪(べっぴん)の旧教信者が居て熱心に布教しているだけだと...
夢野久作 「暗黒公使」
...オホホホホホ」みんなこの別嬪(べっぴん)さんに呑まれてしまったらしい...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...……おお怖(こ)わ! あんな別嬪さんを...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...理想の女のほかには妃嬪(きひん)を寄せつけない...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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