...また不思議に皆(みんな)別嬪(べっぴん)だ...
泉鏡花 「婦系図」
...その別嬪(べっぴん)のお母さんが着て...
田中英光 「オリンポスの果実」
......
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...別嬪(べっぴん)のベルトでさえそれに心を打たれた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「ああまでせんでええになあ」「別嬪(ぺっぴん)だのう...
直木三十五 「南国太平記」
...日本人より、遥かに、利口な奴で、只今申した黒船の如きは、帆前船は、風をたよりで動かすが、あれは、石炭を焚いて、風が無くても、一刻(いっとき)に、十里、二十里と走る」「本当ですかい」「本当じゃ」「落ちついていて、深雪さんみたいな、別嬪は、飛んだことになりますぜ」小太郎は、返事をしないで、側へ積み上げた着物、陳べた刀の類、調度を、眺めていた...
直木三十五 「南国太平記」
...珍しくも紅一点の村雨女史という別嬪(べっぴん)が一枚...
中里介山 「大菩薩峠」
...「福岡の小母さんは別嬪だけれど...
中原中也 「分らないもの」
...別嬪でイオリンが上手ならわるい病氣なんか出やしない...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
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橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...忠告しようと思うとったんじゃが……」「別嬪(べっぴん)さんの誘惑にかかると...
火野葦平 「花と龍」
...「お久良は仲々の別嬪ぢやないか...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...明年姚興(ようこう)果して来り女を献ず〉すなわち白兎は色皙の別嬪が来る瑞兆(しるし)で...
南方熊楠 「十二支考」
...オホホホホホ」みんなこの別嬪(べっぴん)さんに呑まれてしまったらしい...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...専門又はデパート式別嬪屋京橋木挽(こびき)町の或る大建築の前の缶詰兼洋酒類煙草屋は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...年甲斐もなくソンナ別嬪(べっぴん)に肱(ひじ)鉄砲を喰って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...真赤な服を着けた綽約(しゃくやく)たる別嬪(べっぴん)さんが馳け出して来て……マア……アナタッと叫ぶなり抱き付いた」「ヘエ――...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...とても素晴らしい別嬪でげしたよソレア...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
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