...別嬪(べっぴん)の気違いだ』と...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...年をとった別嬪(べっぴん)さん」「なにをいうんだね...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...見るもんじゃねえ! いくら別嬪(べっぴん)でも...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...阿母(おふくろ)の話ではなんでもよほどの水際立った別嬪(べっぴん)だったと申すことでございました...
橘外男 「蒲団」
...「福岡の小母さんは別嬪だけれど...
中原中也 「分らないもの」
...別嬪さんの事じゃろうがなもし」「そうかも知れないね...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...「お久良は仲々の別嬪ぢやないか...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...クイン・アレキサンダーは前のクインで別嬪(べっぴん)さんだったが...
三浦環 「お蝶夫人」
...明年姚興(ようこう)果して来り女を献ず〉すなわち白兎は色皙の別嬪が来る瑞兆(しるし)で...
南方熊楠 「十二支考」
...これに反し、流失せし旧社殿跡地の周囲に群生せる老大樹林こそ、古え、聖帝、名相、忠臣、勇士、貴嬪(きひん)、歌仙が、心を澄ましてその下に敬神の実を挙げられたる旧蹟、これぞ伊勢、八幡の諸廟と並んでわが国の誇りともすべき物なるを、一昨夏神主の社宅を造るとて目星(めぼし)き老樹ことごとく伐り倒さる...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...外にも別嬪がゐるなら連れて來い...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...其の癖どんな別嬪(べつぴん)だらうといふ好奇心が彼を軽く擽(こそ)ぐるのだつた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...えらく大きくなって別嬪(べっぴん)になったもんだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...奥さんは村の者の予期に反して別嬪でも何でもなかった...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...十八か九の別嬪が...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...専門又はデパート式別嬪屋京橋木挽(こびき)町の或る大建築の前の缶詰兼洋酒類煙草屋は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...お連れは別嬪(べっぴん)ですかえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...インカの妃嬪は多数であるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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