...いつも聽き惚れる嬌音は相變らず身に入(し)むやうに覺えるが...
高濱虚子 「俳諧師」
...ことに宛転(えんてん)たる嬌音(きょうおん)をもって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...鶯は日中は遠く近くをゆきかえりして円転と嬌音をまろばした...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...彼女のあの嬌音はもう昔のものとなってしまうのかと...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...婉轉たる嬌音は獰猛なる蠻聲にからみ...
羽田亨 「聚樂廻り」
...又御贔負(ごひいき)をの嬌音(きやうおん)これたやすくは買ひがたし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...又御贔負をの嬌音これたやすくは買ひがたし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...又(また)御贔負(ごひいき)をの嬌音(きやうおん)これたやすくは買(か)ひがたし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...多分件(くだん)の嬌音と倶に寢入て了つたらしいとの噂...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
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