...余りの嬉しさに胸が躍って急にガックリ打倒れた...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...立派な方がたに御眼にかかれた嬉しさに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...M氏は隠し切れない嬉しさを見せて鼻をうごめかしている...
中島敦 「狼疾記」
...母が包みきれない嬉しさを顏に表しながら武井さんに長い看護の禮詞を述べてゐるのや...
南部修太郎 「病院の窓」
...たまらない嬉しさだつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...町の燈で両側が明るくなつたときの私たちの嬉しさ...
平山千代子 「汽車」
...その嬉しさに代わるほどの宝はこの世のどこにもあらぬ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...フランソアがそれを嬉しさうに承諾するのを見て...
堀辰雄 「「オルジェル伯爵の舞踏會」」
...何とも云ひやうのない嬉しさだつた...
牧野信一 「塚越の話」
...といふ事が意識されただけ嬉しさも多かつた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...名状しがたく可憐にうつり嬉しさを覚へました...
牧野信一 「舞踏学校見物」
...つゝじ咲て石うつしたる嬉しさよ更衣八瀬(やせ)の里人ゆかしさよ顔白き子のうれしさよ枕蚊帳五月雨の大井越えたるかしこさよ夏川を越す嬉しさよ手に草履小鳥来る音嬉しさよ板庇(いたびさし)鋸(のこぎり)の音貧しさよ夜半(よわ)の冬の如きこれなり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...あどけない嬉しさを見せながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...何処(どこ)の誰とも知らぬ者が笄を拾いくれた嬉しさに手を握ったのを...
南方熊楠 「十二支考」
...その代りあしたは早く帰るのだよ」「はい」と云ってお梅は嬉しさに顔を真っ赤にしている...
森鴎外 「雁」
...そうだ、その嬉しさは、究め・味わい・よくよく噛みしめ・なければならないのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...真に涙ぐましい程の心強さと嬉しさを感じさせられる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...ほっとした嬉しさを感じたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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