...われはあまりの嬉しさに...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...蕭(しめ)やかな嬉しさの籠つた追憶談は...
石川啄木 「葬列」
...二人は嬉しさうに築地へ散歩に出掛けた...
薄田泣菫 「茶話」
...尚更嬉しさが込み上げて来て...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...めつきりと露がたれさうにゑんだのをみつけたときの嬉しさといつたらない...
中勘助 「銀の匙」
...自分は一枚出來れば一枚宛手に取つて嬉しさに堪へず見て居る...
長塚節 「竹の里人〔二〕」
...嬉しさうにいつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...自分でも一種の犯罪をやつてのけたやうなぞくぞくした嬉しさになる...
林芙美子 「瀑布」
...あなたの骸骨は嬉しさのあまり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その嬉しさに代わるほどの宝はこの世のどこにもあらぬ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...それをひろげると、あの子の顏は、嬉しさに輝いた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私は、嬉しさうな、幸福らしい口調で私の名があなたの口に上るのを聞くのが好きだつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...イーヴォス氏と父親だけ知っている」ヴィラは嬉しさの余り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...さも嬉しさうな顔をして...
正岡容 「東京万花鏡」
...かの動物は直(ただち)に兎の手を自分の両手で持つて自分の口にあて嬉しさうにそれを吸ふかと思ふと今までの煩悶はやんで甚だ愉快げに眠るやうに死んでしまふた...
正岡子規 「墨汁一滴」
...あどけない嬉しさを見せながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...あまりの嬉しさにしばらく茫然としていた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...チャンと種板まで取ってあった……そん時の嬉しさったらなかったよ」「いかにもナア...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
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