...その時の咒文の中に...
芥川龍之介 「邪宗門」
...古史神話は、その神代史の末段邇々芸(ニニギ)ノ命の神話に於て、以前の神々の寿命の幾万歳なりしに反して、以後の天皇の寿命の、長からざるに至りし原因を説明して曰く、大山祗(オオヤマツミ)其二女を邇々芸ノ命に進めて、天命の御子の命(イノチ)は、岩長姫(イワナガヒメ)の如く、雪ふり風吹けども、永久に岩の如くに栄えませ、また木花咲耶姫(コノハナノサクヤヒメ)の如く、木の花の栄ゆるが如くに栄えませと、咒し奉りしに、岩長姫の醜きを退けて、美しき木花咲耶姫のみ留められしによりて、後の天皇の寿命は、長からざるに至りしなりと...
高木敏雄 「比較神話学」
...此の池のほどりで一人の山伏が咒文を唱へて居たことがあつた...
長塚節 「佐渡が島」
...例えば咒(まじない)のためであるとか...
中村地平 「霧の蕃社」
...大修験師を先頭に十六人の修咒者が入ってくると...
久生十蘭 「新西遊記」
...どんな人間でも抹殺しうる無限の力をもった咒文(じゅもん)になっている...
久生十蘭 「ノア」
...即ち人間は忽ち咒文を破つてしまつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...この地方に於て彼等と同じ魅力を私に次第に募らせた――そして彼等を恍惚(うつとり)させてゐるその同じ咒文は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...容赦なく咒文を結んで...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「渓の畔(ほとり)にありいにしへは大蛇ありて妖(よう)をなす時に弘法(大師)持咒(じじゅう)したまいければ大蛇忽ち他所にうつりて跡に柳生ぜり因て此名ありといふ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...長羅の行衛不明となったとき彼の行衛を占(うらな)わせた咒禁師(じゅこんし)を再び呼んで...
横光利一 「日輪」
...咒禁師はその立(た)ち籠(こ)めた煙の中で...
横光利一 「日輪」
...彼は咒禁師の剣を奪いとると...
横光利一 「日輪」
...」呆然(ぼうぜん)としていた咒禁師は...
横光利一 「日輪」
...祝詞(のりと)か咒詛か...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...そんな魔の咒符(じゅふ)みたいな暗い物があるということだけでも我慢がなりません...
吉川英治 「私本太平記」
...およそ聞くだに凄まじい咒法(じゅほう)ばかりで...
吉川英治 「私本太平記」
...なにが咒封(じゅふう)か...
吉川英治 「新・水滸伝」
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