...如何に栄々(はえ/″\)しくも嬉しげに輝やきしか...
石川啄木 「閑天地」
...あらゆる人の嬉しげに...
泉鏡花 「凱旋祭」
...彼等は嬉しげに泳ぎ...
魯迅 井上紅梅訳 「鴨の喜劇」
...「黒トカゲ」は、さも嬉しげに、それを眺めていたが、やがてハンド・バッグから鍵束を取り出し、一つの飾り台のガラス戸をひらき、銀器の蓋をひらいたまま、その大ダイヤモンドを中央に安置した...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...確かフロールも羞(は)ずかしげにしかし嬉しげに...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...さも嬉しげに一杯に開いて見上げながら...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...折柄人の善ささうな四國遍路の老人が杖にすがつて歩いてゐるのを見付けて手招きし『よかつたらお辨當の殘りを上げるが』といふと世にも嬉しげに最敬禮をしながら近づいて來た...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...嬉しげに物語を聞かしてやっていた...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...援け起されて、壁際の腰掛に坐らせられたが、卓子によりかかりながら、硝子の無くなった小一間の穴を眺めて、嬉しげに言った...
豊島与志雄 「庶民生活」
...」ブラシュヴェルは自負心に媚(こ)びられた者のように嬉しげににやりと笑った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さも嬉しげに舌を鳴らして食べはじめたことであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...床(ゆか)の上では嬉しげに小さな足が顫へてゐた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...彼はやや嬉しげにその城門を見上げようとした...
原民喜 「忘れがたみ」
...私は娘達の様子はテレーズとコンスタンスに聞いて何でも知ってるんです」彼は嬉しげに答えた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...弟はしずかに嬉しげにしくしく泣き出した...
室生犀星 「童話」
...」流浪人は嬉しげに泊る事にした...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...フロルスは朝嬉しげに出て...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
...妻がだんだん強く片眼に擦りよられ嬉しげにくつくつ笑っているのを...
横光利一 「旅愁」
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