...よく通る声でいったのです...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...たちまちよく通る美しい声にかわってしまったのです...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...」船乗らしい、よく通る、響きのある声だった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...あの森の後(うしろ)のところですか? あそこいらは始終よく通るのですのに……...
田山録弥 「くづれた土手」
...人のよく通るところへ...
壺井栄 「柿の木のある家」
...――(明晰(めいせき)で冷やかでよく通る声だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...取つてあげませうか」よく通る男の子の聲...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...低くよく通る声で...
長谷川時雨 「西川小りん」
...ここは僕のよく通る踏切なのだが...
原民喜 「心願の国」
...隣りの地内の奥まったあたりで、竹藪(たけやぶ)の薙(な)ぎたてるような音がしていたが、そのうちに、よく通る声で、だれかがこちらへ呼びかけた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...趣意のすじはよく通る...
久生十蘭 「鈴木主水」
...風よく通るところで氷をのむ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ゾロフがよく通る声で満足げに言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...端々の兵にまでよく通る...
吉川英治 「私本太平記」
...山陽線はよく通るが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...風もよく通る...
吉川英治 「宮本武蔵」
...よく通るぜ」行きと帰りルピックさんの坊(ぼっ)ちゃんたちとお嬢さんが...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...家中で風が一番よく通るので風呂場の中に持ち込むこともある...
若山牧水 「樹木とその葉」
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