...嬉々として集っているのを見た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...春光嬉々として空に一点の雲翳(うんえい)なき意外の好天気と相成...
石川啄木 「渋民村より」
...嬉々として、もう汗だらけになつて...
千家元麿 「自分は見た」
...不機嫌な顏をした女や男が通つて彼の挨拶に氣がつかないと彼は不審相に悲しい顏付をして見送るがすぐ忘れてしまつて嬉々として歩んでゆく...
千家元麿 「自分は見た」
...變化された大きな祝福に滿ちた朝景色の中を面白く嬉々として歩いてゆく...
千家元麿 「自分は見た」
...直ちに、残りの同志を集めて、再挙して頂きたいが――」「勿論のこと――」左太郎は、見知らぬ人を見ても、快活に、手を握り、足を踏んで、嬉々としていた...
直木三十五 「南国太平記」
...働く人たちの嬉々として晴れ渡った顔を見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...テワスが再度の結婚を嬉々として楽しんでいるのに引きかえ...
中村地平 「霧の蕃社」
...この新しい仕事に嬉々として...
火野葦平 「花と龍」
...マスクを除つた看護婦たちが嬉々として戯れるさまを...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...恰で出陣の軍馬のやうに勇ましく急な登り坂に差しかゝつても嬉々として鬣を振り...
牧野信一 「夜見の巻」
...かつて見覚えおいた藪でこれを採り嬉々として喜び食っている...
牧野富太郎 「アケビ」
...嬉々としてそれらの船舶を迎えていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...嬉々として童心は窓外へ聲をあげたり...
吉川英治 「折々の記」
...嬰児(あかご)は嬉々としていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...嬉々として、主君の姿を、先に見ながら急いでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...女子供も、年よりたちも、旅人も百姓も、嬉々として、蜜柑を追い、餅と戯れた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...嬉々として、梅作が小さい掌(て)をひらいている、――淋しげではあるが、お咲の顔も、自分をゆるすかのような眸(め)で、凝(じっ)と見ている...
吉川英治 「山浦清麿」
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