...嬉々として集っているのを見た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...嬉々として元気に泳ぎつづけていたからである...
海野十三 「火葬国風景」
...魚どもは誰に見せようといふ衒ひも無く自由に嬉々として舞ひ遊ぶ...
太宰治 「お伽草紙」
...直ちに、残りの同志を集めて、再挙して頂きたいが――」「勿論のこと――」左太郎は、見知らぬ人を見ても、快活に、手を握り、足を踏んで、嬉々としていた...
直木三十五 「南国太平記」
...女供の嬉々として笑う声の聞える折から...
永井荷風 「巷の声」
...その蓆の上へ、嬉々として、お客様気取りに坐り込んでいるのは、この界隈(かいわい)のお河童や、がっそうや、総角(あげまき)や、かぶろや、涎(よだれ)くりであって、少々遠慮をして、蓆の周囲に立ちながら相好(そうごう)をくずしているのは皆、それらの秀才と淑女の父兄保護者連なのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...件((くだん))の男は嬉々として...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...テワスが再度の結婚を嬉々として楽しんでいるのに引きかえ...
中村地平 「霧の蕃社」
...女たちは嬉々としてしやべつてゐた...
萩原朔太郎 「ラムネ・他四編」
...この新しい仕事に嬉々として...
火野葦平 「花と龍」
...マスクを除つた看護婦たちが嬉々として戯れるさまを...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...いとも自由に夫々の馬をあしらひながら止め度もなく嬉々として...
牧野信一 「南風譜」
...かつて見覚えおいた藪でこれを採り嬉々として喜び食っている...
牧野富太郎 「アケビ」
...嬉々として泳いでゐる金魚で色取られてゐるホテルの中庭を...
正宗白鳥 「雨」
...ロバはロバなりに嬉々として小さい鈴でもシャンシャンならしながら小走りぐらいは厭わないのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...嬉々として、主君の姿を、先に見ながら急いでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...嬉々として友と飲んでいる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...それは嬉々として舞い上る放鳥の群れである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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