...嬉々として集っているのを見た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...嬉々として砂地の路を墓地の方へ歩いて行った...
石川欣一 「比島投降記」
...一群の大きい亀が海面に嬉々として戯れているのが見えた...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...嬉々として泰平の恩沢に浴するに至った...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...晝の休みの鐘が鳴るまで自由に嬉々としてめい/\もち場所に一人々々ちらばり原の隅から一人が打ち上る球を走つて行つてうまく受取る...
千家元麿 「自分は見た」
...五十四家へ歸つて見ると秀子は赤い鼻緒の下駄をくゝりつけてお霜婆さんに手を引かれ乍ら嬉々として表を歩いてゐた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...新品の玩具を与えられた子のように嬉々として見つめていた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...如何にも嬉々として楽しそうだった...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...その蓆の上へ、嬉々として、お客様気取りに坐り込んでいるのは、この界隈(かいわい)のお河童や、がっそうや、総角(あげまき)や、かぶろや、涎(よだれ)くりであって、少々遠慮をして、蓆の周囲に立ちながら相好(そうごう)をくずしているのは皆、それらの秀才と淑女の父兄保護者連なのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...妻に抱かれた子は生えはじめた白い齒を出して佐治君へ向つて兩手を振りながら母の手の上で立つたり屈んだりして嬉々として騷ぐ...
長塚節 「教師」
...件((くだん))の男は嬉々として...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...嬉々として畑に出...
中村地平 「霧の蕃社」
...皆嬉々として活溌に遊んでゐるのは可愛らしく...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...と嬉々として袂別するのであった...
原民喜 「四五ニズム述懐」
...山野は嬉々として東京へ帰る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...かつて見覚えおいた藪でこれを採り嬉々として喜び食っている...
牧野富太郎 「アケビ」
...ロバはロバなりに嬉々として小さい鈴でもシャンシャンならしながら小走りぐらいは厭わないのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...嬰児(あかご)は嬉々としていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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