...すなわち彼はまずお美代の妹が嬉々(きき)として丘の上まで匍(は)ってゆくのを認めたろう...
海野十三 「地球盗難」
...嬉々(きき)として枝を打つ...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...皆嬉々(きき)として眺めて聴いて居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...嬉々(きき)として投げ入れなければいけない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...女供の嬉々として笑う声の聞える折から...
永井荷風 「巷の声」
...嬉々として其の傘下に集まるは決して偶然でない...
中島徳藏 「巽軒先生喜壽の祝辭」
...妻に抱かれた子は生えはじめた白い齒を出して佐治君へ向つて兩手を振りながら母の手の上で立つたり屈んだりして嬉々として騷ぐ...
長塚節 「教師」
...嬉々たる大地に熱愛を注ぐ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...Nを相手に嬉々と話をはじめた...
牧野信一 「秋晴れの日」
...嬉々としながら仰山に熱い砂を踏んで渚へ走つて行つた...
牧野信一 「渚」
...ツル子とNは、馬から降される自分達の荷物を、嬉々として、小屋の中に運んでゐた...
牧野信一 「山を越えて」
...嬉々とした人生の建設のために構図し...
宮本百合子 「合図の旗」
...朝夕の風は相当軒端に強く吹いて折々根太(ねだ)をも軋ますばかりだがつつましい屋のむねにはいつからか常磐木(ときわぎ)色の小旗が一つ立っていて荒っぽく揉まれながらも何やら嬉々と季節の太陽にへんぽんたるは何故だろう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...僕は嬉々として戯曲を執筆しようと思う...
三好十郎 「俳優への手紙」
...彼らの孫曾孫(ひまご)が嬉々(きき)として膝(ひざ)の前に遊び戯(たわむ)るるを見る時代には...
柳田国男 「こども風土記」
...嬰児(あかご)は嬉々としていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...何か嬉々(きき)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...黒犬(くろ)は嬉々と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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