...嬉々として集っているのを見た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...嬉々たるお雪の笑聲が毎日...
石川啄木 「散文詩」
...一群の大きい亀が海面に嬉々として戯れているのが見えた...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...不機嫌な顏をした女や男が通つて彼の挨拶に氣がつかないと彼は不審相に悲しい顏付をして見送るがすぐ忘れてしまつて嬉々として歩んでゆく...
千家元麿 「自分は見た」
...晝の休みの鐘が鳴るまで自由に嬉々としてめい/\もち場所に一人々々ちらばり原の隅から一人が打ち上る球を走つて行つてうまく受取る...
千家元麿 「自分は見た」
...變化された大きな祝福に滿ちた朝景色の中を面白く嬉々として歩いてゆく...
千家元麿 「自分は見た」
...嬉々と戲る少年の其玩弄に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...成人(おとな)も子供も嬉々(きき)として青芝の上の晩餐(ばんさん)の席に就くのである...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...嬉々(きき)として投げ入れなければいけない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...働く人たちの嬉々として晴れ渡った顔を見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...女たちは嬉々としてしやべつてゐた...
萩原朔太郎 「ラムネ・他四編」
...嬉々(きき)として召使いに腕を支えられている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...嬉々(きき)として乗りまわしているのを見かけることのある...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...朝夕の風は相当軒端に強く吹いて折々根太(ねだ)をも軋ますばかりだがつつましい屋のむねにはいつからか常磐木(ときわぎ)色の小旗が一つ立っていて荒っぽく揉まれながらも何やら嬉々と季節の太陽にへんぽんたるは何故だろう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...長閑翁と戯れあう子らの嬉々(きき)たる声もうるさい気がした...
吉川英治 「新書太閤記」
...女子供も嬉々(きき)として寝つかれないほどだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...嬉々(きき)としたものである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...蝦夷萩は、鼻腔(びこう)からひくい呻(うめ)きに似た息を発し、身を仰向(あおむ)けに転ばして、嬉々(きき)と、十四の少年が、なすままに、まかせていた...
吉川英治 「平の将門」
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