...肥えて嬉々(きゝ)として戯れてゐる牧獣や家禽(かきん)の群...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...嬉々(きき)として大空を飛び廻っている様をうらやましがり...
太宰治 「竹青」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...如何にも嬉々として楽しそうだった...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...コゼットは喜び勇み笑み得意げに嬉々(きき)としてジャン・ヴァルジャンの腕を執った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...嬉々たる大地に熱愛を注ぐ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...くだもの売りの御婆さん達娘達が嬉々として生を楽しんでゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...山野は嬉々として東京へ帰る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...嬉々(きき)として召使いに腕を支えられている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...いとも自由に夫々の馬をあしらひながら止め度もなく嬉々として...
牧野信一 「南風譜」
...薄あかりの中を駈けてゆくZの後姿が嬉々として踊つてゐるかのやうに私の眼に映つた...
牧野信一 「剥製」
...嬉々として泳いでゐる金魚で色取られてゐるホテルの中庭を...
正宗白鳥 「雨」
...嬉々と行進しはじめられなかったほど日本の知性は...
宮本百合子 「明日の知性」
...一層嬉々と波だち光り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...独り極めに嬉々(きき)としておられまする...
吉川英治 「私本太平記」
...蝦夷萩は、鼻腔(びこう)からひくい呻(うめ)きに似た息を発し、身を仰向(あおむ)けに転ばして、嬉々(きき)と、十四の少年が、なすままに、まかせていた...
吉川英治 「平の将門」
...嬉々として友と飲んでいる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...黒犬(くろ)は嬉々と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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