...嬉々として、もう汗だらけになつて...
千家元麿 「自分は見た」
...この凄艶(せいえん)な雪の上に嬉々(きき)として戯(たわむ)れ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...箸を置くと嬉々(いそ/\)しながら渇を覺えた時の用意にと...
近松秋江 「箱根の山々」
...成人(おとな)も子供も嬉々(きき)として青芝の上の晩餐(ばんさん)の席に就くのである...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...嬉々(きき)たると同時に叙情的になった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...嬉々(きき)たる日の光が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...妻に抱かれた子は生えはじめた白い齒を出して佐治君へ向つて兩手を振りながら母の手の上で立つたり屈んだりして嬉々として騷ぐ...
長塚節 「教師」
...嬉々たる大地に熱愛を注ぐ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...件((くだん))の男は嬉々として...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...皆嬉々として活溌に遊んでゐるのは可愛らしく...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...嬉々としながら仰山に熱い砂を踏んで渚へ走つて行つた...
牧野信一 「渚」
...恰で出陣の軍馬のやうに勇ましく急な登り坂に差しかゝつても嬉々として鬣を振り...
牧野信一 「夜見の巻」
...朝日は浅いながれの小砂利の上を嬉々と戯れて走っているようであった...
室生犀星 「庭をつくる人」
...嬉々として童心は窓外へ聲をあげたり...
吉川英治 「折々の記」
...家族どもがみな嬉々(きき)として生活(くら)していてくれれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...女子供も嬉々(きき)として寝つかれないほどだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...まるで今日大空へ誕生でもするように嬉々(きき)としている気配なのである...
吉川英治 「源頼朝」
...小鳥が嬉々として枝から枝へ樹から樹へ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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