...嬉々として集っているのを見た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それですぐにかの女は嬉々(いそ/\)として出て来るに相違ない...
田山録弥 「赤い鳥居」
...箸を置くと嬉々(いそ/\)しながら渇を覺えた時の用意にと...
近松秋江 「箱根の山々」
...「綺麗(きれい)だ喃(なあ)」「綺麗だ喃」皆嬉々(きき)としてしたり貌(がお)にほめそやす...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...成人(おとな)も子供も嬉々(きき)として青芝の上の晩餐(ばんさん)の席に就くのである...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...俺のドングリを小供が嬉々と拾うたり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...直ちに、残りの同志を集めて、再挙して頂きたいが――」「勿論のこと――」左太郎は、見知らぬ人を見ても、快活に、手を握り、足を踏んで、嬉々としていた...
直木三十五 「南国太平記」
...女供の嬉々として笑う声の聞える折から...
永井荷風 「巷の声」
...その蓆の上へ、嬉々として、お客様気取りに坐り込んでいるのは、この界隈(かいわい)のお河童や、がっそうや、総角(あげまき)や、かぶろや、涎(よだれ)くりであって、少々遠慮をして、蓆の周囲に立ちながら相好(そうごう)をくずしているのは皆、それらの秀才と淑女の父兄保護者連なのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...嬉々(きき)として乗りまわしているのを見かけることのある...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...Nを相手に嬉々と話をはじめた...
牧野信一 「秋晴れの日」
...其の為に忍びざることを(なし、)魚鳥を屠候同様之心得にて、嬉々談笑、公然と人天を憚らざる所行(あるが故に、)其不仁の悪習自然と平日の所行にも推移り染著す」云々...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...嬉々(きき)として故郷(ふるさと)へいそぎ帰る...
吉川英治 「新書太閤記」
...時には、嬉々(きき)と、べつな忍び笑いも洩れる...
吉川英治 「新書太閤記」
...夫人も和子(わこ)も老いたる叔父叔母の輩(ともがら)まで嬉々(きき)として...
吉川英治 「新書太閤記」
...嬉々たる童心の日に会したような容子(ようす)であって「このことの旅行で...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...蝦夷萩は、鼻腔(びこう)からひくい呻(うめ)きに似た息を発し、身を仰向(あおむ)けに転ばして、嬉々(きき)と、十四の少年が、なすままに、まかせていた...
吉川英治 「平の将門」
...まるで今日大空へ誕生でもするように嬉々(きき)としている気配なのである...
吉川英治 「源頼朝」
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