例文・使い方一覧でみる「嫌らしい」の意味

...不機嫌らしい大あぐらを組むと... 不機嫌らしい大あぐらを組むとの読み方
芥川龍之介「老いたる素戔嗚尊」

...「先立つものがないとねえ」その嫌らしい笑い方が僕を激怒させた...
梅崎春生「ボロ家の春秋」

...何といふ嫌らしい雨だらう... 何といふ嫌らしい雨だらうの読み方
種田山頭火「行乞記」

...」「ウッドリさんにはひどく嫌らしい人だという印象を... 」「ウッドリさんにはひどく嫌らしい人だという印象をの読み方
三上於菟吉訳大久保ゆう改訳「自転車乗りの影」

...」「後は？」「あの嫌らしい人... 」「後は？」「あの嫌らしい人の読み方
三上於菟吉訳大久保ゆう改訳「自転車乗りの影」

...あの嫌らしい男のウッドリさんがまたぞろ現れたからです... あの嫌らしい男のウッドリさんがまたぞろ現れたからですの読み方
三上於菟吉訳大久保ゆう改訳「自転車乗りの影」

...さんざん勝手な嫌らしいことをして... さんざん勝手な嫌らしいことをしての読み方
豊島与志雄「死因の疑問」

...清さんに対する嫌らしい気持ちは無くなり... 清さんに対する嫌らしい気持ちは無くなりの読み方
豊島与志雄「死因の疑問」

...俄に上機嫌らしい... 俄に上機嫌らしいの読み方
豊島与志雄「自由人」

...どっちかというと嫌らしい出来だったというじゃないか... どっちかというと嫌らしい出来だったというじゃないかの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...嫌らしい素振りなんか少しもありませんよ」「夜分外へ出ることはないのか」「滅多に出ません」「昨夜（ゆふべ）は？」「二人共早く休んだやうで」「權八は？」「あれは道樂者ですよ...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...――ではちょっと遊んで参ります――と甲ん高い声でいうと家の中から半兵衛が不機嫌らしい声で――おれ一人にされちゃ不自由で困るから...
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...遥かに嫌らしい目にあったのだ... 遥かに嫌らしい目にあったのだの読み方
Ａ. ブラックウッド　A. Blackwood The Creative CAT 訳「盗聴者」

...どうかすると嫌らしい情欲的なものを感じさせるのであつた... どうかすると嫌らしい情欲的なものを感じさせるのであつたの読み方
北條民雄「青年」

...不機嫌らしい顔をしてゐる下等社会の男女もある... 不機嫌らしい顔をしてゐる下等社会の男女もあるの読み方
ライネル・マリア・リルケ　Rainer Maria Rilke 森林太郎訳「駆落」

...わたしの言っている意味がおわかりになって？女車掌というものがドンナに嫌らしい...
夢野久作「少女地獄」

...混沌のただ中この上なく嫌らしい騒音を立てて恐ろしい一連の峰々が突如として屹立し――地球はその最も高く最も恐怖すべき山脈を受領したのだ...
H. P. ラヴクラフト　H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳「狂気の山脈にて」

...ここで名状し難い臭気は不思議にももう一つの負けず劣らず嫌らしい臭いと混ざっていた――どんな性質のものか推測することはできなかったが...
H. P. ラヴクラフト　H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳「狂気の山脈にて」

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