...そこらで売ってる仕入物(しいれもの)が何でも嫌いで皆手細工(てざいく)であった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...犬は嫌いではありません...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...……だが……あなたが嫌いだとおっしゃるのを...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...男嫌いの女はまあ十人並の容姿であってほしく...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...まず好きか嫌いか見ておいて...
豊島与志雄 「椎の木」
...芸者をしている時分芸事には見込があるように思われたのはつまり非常に勝気な女で何事によらず人にまける事が嫌いだからそれで自然稽古(けいこ)にも精を出したものらしい...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...その当時彼に対して面会を避けたり要求懇請を突っぱねたりつれない挙動のみを見せた我輩に対し負けず嫌いの彼がどの位内心悲憤していたかということも想像出来るし...
中里介山 「生前身後の事」
...水戸を毛嫌いしている――こういうむしゃくしゃ腹で...
中里介山 「大菩薩峠」
...砂糖がなくてはと酸いものの嫌いな三造が言うと「そんな贅沢なことでどうする...
中島敦 「斗南先生」
...好き嫌いももちろんあるし...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...嫌い恐れる人間はあッても俺を愛するものはなく...
久生十蘭 「湖畔」
...仕事は嫌いではなさそうですが...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...爺などの字を我が姓名に向かって用いる事は嫌いである...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...そのインド人が昨今ややもすれば英国を嫌い...
南方熊楠 「十二支考」
...殺傷沙汰の嫌いな者が多いと思う...
山本周五郎 「ひとごろし」
...主人が自分の細君が嫌いになり...
横光利一 「旅愁」
...坊さんは嫌いです」「そうですか」苦笑するほかはない...
吉川英治 「親鸞」
...嫌いました」「ははあ」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索