...嫂(あによめ)の話で大方は判ったけれど...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...鄒七嫂は嬉しさの余り彼の絹袴を趙太太(ちょうたいたい)の処へ持って行ってお目利きをねがった...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...嫂は、ちよつと渡りかけたが、やはり足が前にすすまないらしい...
太宰治 「津軽」
...嫂はにそういって傍へいって験(しら)べさした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...嫂さんはあんなだし...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...嫂の薄い下駄(げた)と白足袋(しろたび)が一足(ひとあし)ごとに砂の中に潜(もぐ)った...
夏目漱石 「行人」
...自分は嫂の後姿を見つめながら...
夏目漱石 「行人」
...嫂は自分と顔を合せた時...
夏目漱石 「行人」
...これは嫂が潔白だからというよりも嫂に新たなる同情が加わったからと云う方が適切かも知れなかった...
夏目漱石 「行人」
...女として深さのあり過ぎる嫂(あによめ)の声が聞えた...
夏目漱石 「行人」
...嫂(あによめ)に調戯(からか)ふ勇気がなかつた...
夏目漱石 「それから」
...この手紙の主は嫂だとすぐ悟った...
夏目漱石 「それから」
...嫂は代助を見て気の毒そうな顔をした...
夏目漱石 「それから」
...嫂(ねえ)さんに何か云やしないかって...
夏目漱石 「明暗」
...嫂は裁縫を隅(すみ)の方へ押しやっておいて...
夏目漱石 「門」
...長兄も嫂も今夜は八幡村の方へ泊るつもりで出掛けた...
原民喜 「星のわななき」
...意識は明瞭だといふことです」と嫂は声を潜めた...
原民喜 「星のわななき」
...嫂(あによめ)の金蓮には...
吉川英治 「新・水滸伝」
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