...父と兄と嫂(あによめ)と三人...
太宰治 「トカトントン」
...沓脱(くつぬぎ)に降り立った嫂が...
橘外男 「逗子物語」
...「今もそこまで乗って来た運転手が嫂さんと同じようなことを言っていた...
橘外男 「逗子物語」
...すぐお判りになります」ついしたら不倫な嫂(あによめ)ではないか...
田中貢太郎 「春心」
...嫂から先へ入らせた...
徳田秋声 「新世帯」
...嫂(あによめ)も看護(かんご)に行っていて...
徳田秋声 「挿話」
...そうお金を費(つか)ったという方じゃないですもの」道太は嫂たちが騒ぐのに対する「弁解だな」と思った...
徳田秋声 「挿話」
...一番冷淡なのは嫂(あによめ)であった...
夏目漱石 「行人」
...「あなた急に黙っちまったのね」とその時嫂が云った...
夏目漱石 「行人」
...すぐ御召(おめし)を持って来る事ができなくって」嫂はこう云いながら兄に挨拶(あいさつ)した...
夏目漱石 「行人」
...嫂(あによめ)に調戯(からか)ふ勇気がなかつた...
夏目漱石 「それから」
...彼は今日(こんにち)迄嫂(あによめ)の策略にかゝつた事が時々(とき/″\)あつた...
夏目漱石 「それから」
...断(ことわ)りに来(く)るんだから」と云つて嫂(あによめ)の顔(かほ)を見(み)た...
夏目漱石 「それから」
...父や嫂の態度で幾分か破壊されたと云う心持が路々(みちみち)募った...
夏目漱石 「それから」
...嫂(ねえ)さんに何か云やしないかって...
夏目漱石 「明暗」
...嫂は裁縫を隅(すみ)の方へ押しやっておいて...
夏目漱石 「門」
...週に一度位は五日市町の方から嫂が戻つて来た...
原民喜 「壊滅の序曲」
...嫂の高子の顔は思いあまって茫(ぼう)と疼(うず)くようなものが感じられた...
原民喜 「壊滅の序曲」
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