...娘は嫁ぎ先が同じ窮迫に陥って気が狂い...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私は山木へ嫁(とつ)いだばかりで、お金などそんなに自由になるわけは無し、また、嫁ぎ先のお金を、里の弟へこっそり融通してやるなど、たいへん工合いの悪い事のようにも思われたので、里から私に附(つ)き添って来たばあやのお関(せき)さんと相談して、私の腕輪や、頸飾(くびかざ)りや、ドレスを売った...
太宰治 「斜陽」
...今では妹の嫁ぎ先きが池袋で果物屋をしているのがあるきりだという...
田畑修一郎 「石ころ路」
...その婦人の嫁ぎ先の主人が東京に出て大工をしていた関係から...
横光利一 「旅愁」
...姉の嫁ぎ先の人として...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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