...慶長十九年大阪冬の陣の和が媾(こう)ぜられた時に...
芥川龍之介 「忠義」
...「汝(わり)ゃ俺(お)らが媾曳(あいびき)の邪魔べこく気だな...
有島武郎 「カインの末裔」
...一千八百七十一年の普佛戰爭媾和の屈辱や...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...たまたま下枝と媾曳(あいびき)してわずかに慰め合いつ...
泉鏡花 「活人形」
...媾曳(あいびき)の打合せと見る外にはね...
江戸川乱歩 「黒手組」
...然(しか)らば今日より媾和条件を攻究することは...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...それ故に媾和条件は...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...「じゃまた何処かで媾曳(あいびき)してるんだろうよ...
徳田秋声 「あらくれ」
...まれの媾曳(あいびき)から帰って来た時の...
徳田秋声 「仮装人物」
...ある媾曳(あいびき)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...弥撒(ミサ)でちょっと味をつけた媾曳(あいびき)はいいからな...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この会見の栄を肩身狭くも双肩に荷(にな)える余に向って婆さんは媾和(こうわ)条件の第一款として命令的に左のごとく申し渡した...
夏目漱石 「自転車日記」
...うまく媾和(こうわ)の役目をやり終(おお)せて帰るよりも遥(はる)かに重大な用向(ようむき)であった...
夏目漱石 「明暗」
...物言はぬ媾曳をしてゐるのだ...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...「美の吉ころし」の美の吉と熊次郎の媾曳(あいびき)...
正岡容 「吉原百人斬」
...媾和成れりとの報到(いた)る...
正岡子規 「従軍紀事」
...毎夜毎夜ここで媾曳(あいびき)をして楽しんでいるのだ……という事が次第にハッキリと三太郎君に意識されて来たのです...
夢野久作 「卵」
...お蔦との媾曳(あいびき)が...
吉川英治 「松のや露八」
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