...然ういふ位置にありながら君を媒介するなんて甚だ怪しからぬやうな譯だが...
徳田秋聲 「媒介者」
...それは人々と事物とを媒介することが出来る...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...それは前段階と後段階とを媒介する契機としての微分点に...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...もし物質がかかる接触を待たずに作用するならば之を遠隔作用と呼ぶ(二物質の外に遠隔作用を媒介する他物質がない時即ち虚空間だけであるならば...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...文化は「文明」の発達を媒介するのでなければ発達出来ない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...文化を世界的に運搬媒介するという問題だ...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...無以外に我と汝とを媒介するものは見当らないのだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そしてそうすることによって自分自身の否定物をも却って自分の内に一モメントとして媒介するような...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...無媒介者をも無媒介者として絶対的に媒介するということだけが強調されて...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...認識の歴史的発展とそれから結果するこの論理的結論とを媒介するものが認識論というものであった...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...論理と直覚とが相対立し相媒介するとのみ考えられる...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...また相互に媒介するのでもない...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...人倫的共同を制約乃至媒介する秩序や法則についてはすでに明かに斷言しうる事であるが...
波多野精一 「時と永遠」
...それは何んという国産の蛾が媒介する結果なのか...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そして主体と環境とを媒介するものが技術である...
三木清 「哲学入門」
...主体と主体との行為的聯関を媒介するのである...
三木清 「哲学入門」
...しかもその信長に対してヨーロッパの知識を媒介する地位にあったヤソ会士たちは...
和辻哲郎 「鎖国」
...しかしこの敬愛の共同はやがて友愛的な結合を媒介することになる...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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