...二里あまり隔(へだて)たる村より十九歳の娵(よめ)をむかへしに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...姑は俄(にはか)に土産(みやげ)など取そろへる間(うち)に娵(よめ)髪(かみ)をゆひなどして嗜(たしなみ)の衣類(いるゐ)を着(ちやく)し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...娵(よめ)をだせ聟(むこ)をだせとのゝしりさわぐは...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...葬式の前後働いていてくれた加世子の弟娵(おとうとよめ)も...
徳田秋声 「仮装人物」
...「そんで娵(よめ)持(も)たせるにしても折角(せつかく)こつちに居(ゐ)て働(はたら)いてんだから俺(お)ら自分(じぶん)の處(とこ)へは連(つ)れて行(ゆ)く譯(わけ)にや行(い)かねえと思(おも)つてな何(なん)ちつてもそれ...
長塚節 「土」
...そんでそれ娵(よめ)つちのが心底(しんてえ)のえゝ女(をんな)だつちんだからわしも欲(ほ)しいのさ本當(ほんたう)の噺(はなし)がねえ...
長塚節 「土」
...彼の妻の郷里の知合の人が媒酌で其近村へ娵に行つたのがあつた...
長塚節 「隣室の客」
...……そこで長男の娵(よめ)として...
堀辰雄 「ふるさとびと」
...その娵も離縁になつたことを知つても...
堀辰雄 「ふるさとびと」
...押し付け娵入(よめい)りに推し懸くるところを見た人はという事ほど...
南方熊楠 「十二支考」
...侍の娘は男の魂を見込んで娵(よめ)に往くのだから...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...西洋でも王様なんぞは日本流に娵を取られると見えると...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...お娵(よめ)さんはどちらからお出(いで)なさいますと云ったそうだ...
森鴎外 「独身」
...花娵御は夫の胸に顏を押し附けて...
森鴎外 「半日」
...娵さんに會計を渡すのは...
森鴎外 「半日」
...娵に來た當座に、どうも夫(をつと)と姑君とが話をするのが見てゐられぬので、席を起つと云ふことを、里へ歸つて話すと、「それは嫉妬だな」とお父(とう)樣が道破したと云ふことである...
森鴎外 「半日」
...娵に來て一二年の頃とは違つて...
森鴎外 「半日」
...分(ぶん)にならるる娵(よめ)の仕合(しあわせ)利牛(りぎゅう)はんなりと細工(さいく)に染まる紅(べに)うこん桃隣(とうりん)鑓持ちばかり戻る夕月(ゆうづき)野坡(やば)まことに艶麗な句柄(くがら)である...
柳田国男 「木綿以前の事」
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